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2014-02-09 | 町田康


町田康
『バイ貝』★★★

懲りずにもう一冊 続2



~自分はどのカメラを買えばよいか、まるでわからなくなってしまった。
しかし、こういうときのためにいるのが店員であって、店員を呼び、
「おい。俺はどのカメラを買ったらよいのだ」
と、ことさら尊大な態度で聞くと、向こうの方で、「ご予算」「使用目的」「使用場所」「家族構成」「年齢」「職業」「思想」「信仰」「血液型」「生年月日」「職歴」「学歴」「好きなスイーツ」「好きな女性のタイプ」「好きな料理」「支持政党」「出身地」「現住所」「本拠地」「趣味」「過去に付き合った女性の数」その他、いろんなことを聞いたうえで私にもっとも適したカメラを選んでくれる。
なぜなら彼らが店員であるからで、そうして売上げを立てることによって、彼ら店員の給与、給料が発生してくるのである。

利口というメーカーの作ったカメラで、

カラフルなものを撮影しても、哀しみの国でジャンキーのぬらりひょんが腹を刺されて苦悶しているような感じがするのである。

江戸川リバー、
言葉重なってんじゃん

むしろ私は、人間豆腐になりたい。人間として豆腐になっていくのだ。豆腐人間、ペム。ペラ。ペロ。として一人で三人になり、闇のなかで立ち小便してみたい。


笑い声が雪の日の静かな部屋に響きあっという間に時間が過ぎてゆく*

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