山本周五郎
『あんちゃん』★★★★★+
続々と読み進めてゆきます山本周五郎
こちらも同時読書の彼女チョイス
『柳橋物語・むかしも今も』『ひとごろし』予約中
--------(抜粋)
妹に対して道ならぬ行為をはたらき、それを悔いてグレていった兄の心の軌跡と、思いがけぬ結末を描く『あんちゃん』
世継ぎのいない武家の習いとして、女であるにもかかわらず男だと偽って育てられた者の悲劇を追った『菊千代抄』
ほかに『思い違い物語』『七日七夜』『ひとでなし』など、人間をつき動かす最も奥深い心理と生理に分け入り、人間関係の不思議さを凝視した秀作八編を収録
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最初の一作目からヤラレた!油断してたわ。。
・いさましい話★★★★★+
『ながい坂』を彷彿とさせる出来過ぎた男 笈川玄一郎
佳境が朝の通勤中だったため涙をこらえるのが大変だった。
家だったらそのまま涙を流していたことでしょう
前回の『人情裏長屋』からの流れとは全く違います(要注意!)
・菊千代抄★★★★★+
知ってはいたけれど、「初恋」
予想出来たにしろ(ネタバレしたくない)
生まれ持った性 現在のジェンダー問題が浮かぶ。
ただ「殺す」と思う気持ちはお江戸物語ならでは。生死感が日常な武士の世界
しかしやっぱりラストに涙 ははは歳かな。
・思い違い物語
泰助、泰三兄弟の違いは作られたもの?
そう思っていたが単純な話だった。
裏をかく読み方をしてしまう。
泰三に振り回されているお父様(右衛門)の所作がおもしろみ。
こうドタバタ劇を日常としている山友を思い出す。
(何か落ち着きなくどたんばたんしている人いませんか?)
・七日七夜
江戸時代 武士の家に生まれた男子は、
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—二男三男は冷飯くらい、四男五男は拾い手もない古草鞋。
なとどいう失礼な通言があった。土農工商ひっくるめた相場で、なかでも侍はつぶしが利かないのと、体面という不用なものがあるだけ、実情はいちばん深刻だったと思う。
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五男として生まれた主人公の昌平 日々の家族からの冷対応・・
やけを起こしたくなる気持ちも分かると言うもの。
やるせない そんな身分制度がありました。
斬九郎だね!
まぁカレは器用に立ち回っているから、この主人公とは似ても似つかない(^▽^;)
お隣には毎度美人さんがいますしね。
(ホントこの若林町は美しい(以前にも言いましたね))
・凌霄花
読めますか?のうぜんかずらです。
そして表題作の
・あんちゃん
・ひとでなし
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「あたしも亭主では苦労したわ」とおようが云った、「ほんとに、女の一生は伴れ添う者の善し悪しできまるのね」
おようはどこを見るともない眼つきで、壁の一点を見まもりながら、ふと溜息をつき、「人間の気持ちっておかしなものね」と云った、
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・藪落とし
渋い・・渋過ぎる・・
解説では周五郎さんの幼少時代を彷彿とさせるとのこと。
(予約投稿)
週末涸沢カール予定断念・・