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2022-04-17 | 作家別諸々(や行)

 

米澤穂信
『さよなら妖精 新装版』★★

 

どうでもよいですが・・
「ようせい」と打って「陽性」と最初に出るのはコロナ渦あるある(^▽^;)

さてこちらは読書会課題本です。
課題本を決める際にそれぞれ気になる本を挙げる際
米澤穂信の『王とサーカス』『満願』を薦められた話をしたら、
『王とサーカス』に決定
ただよくよく調べてみたら三部作だった。
(こちらの『さよなら妖精』から『王とサーカス』となり『真実の10メートル手前』)

ハードカバーで読む読む
こちら新装版ってことで最後にボーナストラック収録(昔のCDみたい)


★読書会は内容から想像する話(ネタ?)で大盛り上がりでした( ゚∀゚ )アーッハッハ

 

 

--------(抜粋)

 

1991年4月、雨宿りをするひとりの少女との偶然の出会いが、謎に満ちた日々への扉を開けた。遠い国からはるばるおれたちの街にやって来た少女、マーヤ。彼女と過ごす、謎に満ちた日常。そして彼女が帰国した後、おれたちの最大の謎解きが始まる。謎を解く鍵は記憶のなかに――。
忘れ難い余韻をもたらす、出会いと祈りの物語

米澤穂信、デビュー15周年記念刊行
初期の大きな、そして力強い一歩となった青春ミステリの金字塔を再び。

 

--------

 

やはり学生モノは乗り切れないわたしです。

 

雨の中出逢った少女はどこから来たの?
(謎解き有)

ユーゴスラビア紛争 - Wikipedia



この位置関係・・初めて知りました。

 

 

---

 

太刀洗はふと立ち止まると、今度ははっきりと笑った。そして振り向き、耳打ちのように、こう囁いた。
「ねえ守屋君。‥‥‥あなた、幸福そうね?」
ああ‥‥‥
その後は、全く勉強にならなかった。


帰り道、空はまだ曇っていた。
家に帰ると、ベッドにひっくり返った。
自分がなぜそれをしているのかわからないときでも、行為を継続することはできる。なにをしたいのかわからない場合も、そうだ。そんなことはどちらも容易なことだ。いや、もしかしたらどちらとも、そのほうが行為を進めるにはかえっていいのかもしれない。そうした無自覚さは、たとえばこんなスローガンに生まれ変わる。「悩むのは後だ、やるだけやってみよう!」。過ちはそんなふうに、正されぬまま再生産されていくのだろう。
ユーゴスラヴィアに心を寄せるのが誤りかどうか、それはおれにはわからなかった。

 

 

 

「人間は、殺されたお父さんのことは忘れても、奪われたお金のことは忘れません」
耳元で囁かれたようだった。一瞬、平衡が失われた気さえした。

‥‥‥突然、全ての音が遠ざかった。

 

---

 

 

鹿威し かっぽんかっぽん

 

 

 

憐憫

 

 

---

 

「おれは、どこかで、間違ったかな」
太刀洗が答えた。
「いえ」
「間違ったと言ってくれたほうが、ずっと楽になるのに」

 

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