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2016-12-30 | 村上春樹




村上春樹
『職業としての小説家』★★★


年末の差し迫った時に不幸があり、かんづめ状態必須
バッグの中に本がなく、ササッと寄った駅前の本屋さんでGET
新刊が出たとき 今読まなくてもよいかなってそのままだった。

読みはじめて案の定
どこかで聞いたかのような内容で、既に伝わっている感

ただ
ただ

原発問題に少し触れていてその意向が聞けたのがウロコ。



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たとえば2011年3月の、福島の原子力発電所事故ですが、その報道を追っていると、「これは根本的には、日本の社会システムそのものによってもたらされた必然的災害(人災)なんじゃないか」という暗澹とした思いにとらわれることになります。
おそらくみなさんもおおむね同じような思いを抱いておられるのではないでしょうか。
原子力発電所事故のために、数万の人々が住み慣れた故郷を追われ、そこに帰るめどさえ立たないという立場に追い込まれています。本当に胸の痛むことです。そのような状況をもたらしたものは、直接的に見れば、通常の想定を超えた自然災害であり、いくつか重なった不運な偶然です。しかしそれがこのような致命的な悲劇の段階にまで押し進められたのは。僕が思うに現行システムの抱える構造的な欠陥のためであり、それが生み出した ひずみ のためです。システム内における責任の不在であり、判断能力の欠落です。他人の痛みを「想定」することのない、想像力を失った悪しき効率性です。
「経済効率が良い」というだけで、ほとんどその一点だけで、原子力発電が国策として有無を言わせず押し進められ。そこに潜在するリスクが(あるいは実際にいろんなかたちでちょくちょくと現実化してきたリスクが)意図に人目から隠蔽されてきた。要するにその つけ が今回我々にまわってきたわけです。そのような社会システムの根幹にまで染み込んだ「行け行け」的な体質に光を当て、問題点を明らかにし、根本から修正していかない限り、同じような悲劇がまたどこかで引き起こされるのではないでしょうか。
原子力発電所は資源を持たない日本にとってどうしても必要なんだという意見には、それなりに一理あるかもしれません。僕は原則として原子力発電には反対の立場をとっていますが、もし信頼できる管理者によって注意深く管理され、しあるべき第三者機関によって運営が厳しく監視され、すべての情報が正確にパブリックに開示されていれば、そこにはある程度の話し合いの余地がある かも しれません。しかし原子力発電のような致命的な被害をもたらす可能性を持つ設備が、ひとつの国を滅ぼすかもしれない危険性をはらんだシステムが(実際にチェルノブイリ事故はソビエト連邦を崩壊させる一因となりました)、「数値重視」「効率優先」的な体質を持つ営利企業によって運営されるとき、そして人間性に対するシンパシーを欠いた「機械暗記」「上意下達」的な官僚組織がそれを「指導」「監視」するとき、そこには身の毛もよだつようなリスクが生まれます。それは国土を汚し、自然をねじ曲げ、国民の身体を損ない、国家の信用を失墜され、多くの人々から固有の生活環境を奪ってしまう結果をもたらすかもしれません。というか、それが まさに実際に 福島で起こったことなのです。



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想像力の対極にあるもののひとつが「効率」です。数万人に及ぶ福島の人々を故郷の地から追い立てたのも、元を正せばその「効率」です。「原子力発電は効率の良いエネルギーであり、故に善である」という発想が、その発想から結果的にでっちあげられた「安全神話」という虚構が、このような悲劇的な状況を、回復のきかない惨事を、この国にもたらしたのです。それはまさに我々の想像力の敗北であった、と言ってもいいかもしれません。今からでも遅くありません。我々はそのような「効率」という、短絡した危険な価値観に対抗できる、自由な思考と発想の軸を、個人の中に打ち立てなくてはなりません。そしてその軸を、共同体=コミュニティーへと伸ばしていかなくてはなりません。


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もし全員を楽しませられないのなら
自分で楽しむしかないじゃいか



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第11回 海外に出て行く。新しいフロンティア

翻訳や海外進出の経緯について苦労したことが分かった。




























そして河合先生

「悪魔祓い」「闇の気配」「毒消し」




























また人生の転機
来年は「何か」があると明るい未来を感じていたけど まさか…

 


Fifth HarmonyのCamila Cabelloが脱退!やっぱり最初からオーラがちがってたhttps://www.youtube.com/watch?v=QpbQ4I3Eidg


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