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(自己評価★★★★★)+泣ける物語
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2015-06-20 | photogenic




森山大道
『通過者の視線』★★★


「過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい」
過去が新しいという感覚は、カメラマンであれば当然の認識であろうし、未来が懐かしいという思いも、外界を撮りつづけていれば知覚されることである。つまり、去りし時代の記憶も、来るべき未知の時間や風景も、日常カメラと共に街路を体感する視界のそこここに、実感と予感を孕みつつ、びっしりと浮遊している。
未来はとめどなく現在に流れてきて、現在は瞬時にして過去へと流れ過ぎゆく。いまいう時間との交差なくして過去も未来もありえないし、逆に、過去と未来との照合なくしていまもありえない。過去とは、単に過ぎ去りし懐かしき日々ではないし、未来もまた、開かれた夢に領域ではない。



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写真は、多様な機能を受け持たされているが、つまるところ、人類のすべての記憶に関する資料ではないか。カメラは、網の目を縫う細胞のように、自然と人間と時間とがクロスする現場へと分け入ってゆき、無数の記憶を収集し次なる時間へと申し送るのだ。その過程で、写真はときに美しく、ときに哀しい。



写真とは想い出である



森山 ぼくは自己以外のものに結局興味がないのではないかという、短絡して言えばね。



光には影が、表には裏が、実には嘘がつきまにもどんなとうごとく、またどんな人間の内奥にも心の場末があるように、街には悪所が必要なのだ。



うすら明るく白っぽい部屋で、チラクラ瞬く冷たいモニターを眺めつつ、しっぽの長い鼠をちょこまか動かして、ペロペロとイメージを吐き出す光景など、やはり僕には考えにくい。



未来はとめどなく現在に流れてきて、現在は瞬時にして過去へと流れ過ぎゆく。いまという時間との交差なくして過去も未来もありえないし、逆に、過去と未来との照合なくしていまもありえない。過去とは、単に過ぎ去りし懐かしき日々ではないし、未来もまた、開かれた夢の領域ではない。




























不可能な夢をみろ
善徳女王 再びハマってきた。


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