倉知淳
『星降り山荘の殺人』★★★
「誰も死なない物語が読みたい」と言っていたけど、
平和な本を数冊読んでミステリーへ逆戻り(笑)
会社のコから借りたままだったので・・借りパクはいけません。
しかし季節感が逆で雪がちらつく描写に涼しげな風
現実は戻り梅雨。。
--------(抜粋)
雪に閉ざされた山荘。ある夜、そこに集められたUFO研究家、スターウォッチャー、売れっ子女流作家など、一癖も二癖もある人物たち。
交通が遮断され、電気も電話も通じていない陸の孤島で次々と起きる殺人事件…。
果たして犯人は誰なのか!?
あくまでもフェアに、読者に真っ向勝負を挑む本格長編推理
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笑えるぐらい王道なミステリー
外部から遮断された別荘で起こる殺人事件
それもそれも舞台は昭和なもので、ケータイなんて存在しない。
完全孤立がまたおもしろい。
今じゃLINE電話で繋がっちゃうわ!それじゃつまらない。
誰も助けに来ない恐怖 楽しい時代物です(^∇^)/
こちら少し前に読んだ『過行く風はみどり色』の作家さんです。
主人公の名前が杉下・・
どうしても杉下さんの顔か浮かんでしまう(苦笑)
最近短編集ばかり読んでいるからか、会話が長々と感じられ、
第二の殺人まで随分引っ張るなぁとそんな思いで読み進めやっと殺人!
しかし材料が少なくて犯人推理は難しく・・うむむ
語り口がお友達と会話している文語体がよき。
おじさんをおっさんとか言ったりしてね。
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「君の気持ちは判る。皆さん同じだ。もちろん僕もだよ、犯人に対して怒りは禁じ得ない。でも、怒りは進歩を生まない、判るね」
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主人公と共に吹雪の中を歩き、誰が犯人なのか考える。
しかし情報が少な過ぎる(ー_ー )
私なら救助を呼びに行くより、じっと待っているとは思うけど。
一味も二味も どんでんどんでん
伏線の謎が解き明かされないまま・・過去は伏線ですらなかった?