鮎川哲也
『材木座の殺人』★★★
三番館安楽椅子探偵シリーズ第四弾
慣れ親しんできたからか、突っ込みどころ満載だけど楽しい。
シリーズ物は感情移入してしまうからか、終わりに近づくとペースが遅くなる。
その世界が終わってしまうのが惜しくなる。
・棄てられた男
ってか最近NHKでスタートした『拾われた男』が中々おもしろいです。
(全く本編とは関係ありません(笑))
BSプレミアムドラマ「拾われた男 Lost Man Found」放送決定のお知らせ - NHK
・人を呑む家
人間消失!
と言えば‥わたしにとってはこの物語です(現在廃刊かな(^▽^;))
・同期の桜
日本酒の鬼殺しって岐阜のお酒だって知ってました?
知らなんだ・・酒好きが主人公だと色々勉強になります。
今はなき新宿三丁目の屋台街の描写など、よき時代風景が目に浮かびます。
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「心のカメラに焼きついたもの」
この、わたしの胸にひっかかっているのは一体何者なのか。
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「この事件の犯人はなかなか頭がよろしいですね。警察も、こう申しては失礼でございますがあなたさまも、犯人の欺瞞にまんまと落ち込んでおいでです」
バーテンは落ち着いた動作でドライジンとライムジュースをベースにした辛口のカクテルをつくってくれた。淡い緑色をした、私の好きなギムレットである。氷がさわやかな音をたてた。喉がなる。
「まことに失礼でございますが、わたくしのおごりでして。事件は解決致しました、どうぞ祝杯を」
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・青嵐荘事件
資産家の遺産を巡る物語
稼業の跡継ぎ問題やら、両家同士のお見合いやら二時間ドラマネタ満載です(笑)
・停電にご注意
写真のネガの反転なんで、今じゃ「ないない」事件ですわ。
バイオレッドフィズ!!
(探偵は「バイオレッドフィーズ!」と注文)
まだ飲めてないのです・・
少々多忙中のためBarに行けてない(^▽^;)
なんとなんと探偵さんこの事件中4,50杯飲んで二日酔いになってます(笑)
ラストの解説でめちゃめちゃダメ出しされてますけどね。
分かっているけど、そこまで言わなくても・・
・材木座の殺人
標題作です。が今までと変わって弁護士先生からの依頼ではなく、最後の最後に三番館
そこに探偵さんが居合わせるパターン
ちょっぴり味気ないかなぁ
ホームズで言えば、ホームズとワトスンが談話していて、依頼人が現われる王道パターンってヤツ
弁護士先生が現われ、脳内でこき下ろしつつ、探偵さんが動き出し、最終的に三番館!
残りシリーズ2冊となりました。
淋しい。ラスト1冊はまだ手元にない。
明日は「誰も死なない」平和なエッセイをご紹介(^▽^)/
くまりんビールで労をねぎらおう!!!