多島斗志之
『黒百合』★★★★★
会社のコから「コレおもしろいから読んで」と借りた本
作家さんも題名も初耳
百合は百合でも『黒百合』ブラック?
ただ創元推理文庫というのに興味が湧いた。
このシリーズって隠れた名作が多い気がする。
帰りの電車の中で読んだら見事ハマって、一気に完読でした。
久々の★★★★★
内容もそうだけど、この淡い過去の想い出(それも昭和27年代)
どうしても現代より旧き時代の方が心躍るのです。
--------(抜粋)
「六甲山に小さな別荘があるんだ。きみと同い年のひとり息子がいるので、きっといい遊び相手になる。一彦という名前だ」
父の古い友人である浅木さんに招かれた私は、別荘に到着した翌日、一彦とともに向かったヒョウタン池でひとりの少女に出会う。夏休みの宿題、ハイキング、次第に育まれる淡い恋、そして死
1952年夏、六甲の避暑地でかけがえのない時間を過ごす少年たちを瑞々しい筆致で描き、文芸とミステリの融合を果たした傑作長編
才人が到達した瞠目の地平!
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読み終わると同時に、前のページをパラパラ捲って思わずチェックすること必須!
引っかかっていた箇所はあまり関係がなく、キーワードの「足」に原因があるのかと深読み。
ってか別の意味で驚くのはこの作家さん失踪したらしい(それもこの作品を書き上げた直後に・・)
元々目が悪く、失明を危惧していたそう。
だって検索すると「失踪」「自殺」とワードが・・こわい(^▽^;)
とにもかくにもまたいつの日か再読したい本の一冊に仲間入りです。
下はネタバレ ↓ ↓ ↓
ジェンダー問題はこの頃からあったのです。