芦原すなお
『嫁洗い池』★★★+
ほっこりに+
何て平和なんだーーー!
心に傷を負いたくない人はどうぞ(笑)
こちらは前作『ミミズクとオリーブ』の続編
参照 https://blog.goo.ne.jp/bookook/e/e49d38db9d13ce501d5d5e6e4c260d79
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「ああ、そうかね。だけど、お前、赤坂警察署じゃなかったの?」
「この四月から武蔵野署になったの。葉書出したろ」
「そういえば、しかしたらい回しだね。どんな組織でも持て余し者がいるからなあ」
「人聞きの悪いこと言うな。ひっぱりだこと言ってくれ」
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「お前は武蔵野署だったろう?」
「九月一日から本庁の捜査一課に戻ったの」
「桜田門かい」
「そうだよ」
「問題警官は本庁においてしっかり監督してないとだめだと上層部が判断したんだな」
「馬鹿言うな。手腕を買われているんだ。おれは。とにかく、それで田園調布署との合同捜査に指名されてでばっていったということだな」
「でしゃばりだからね、お前は」
「でしゃばりじゃない。でばっていったと言ったの。とにかく、それで捜査に加わったけど、犯人は事件の当日に逮捕しました」
「あっけないね」
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「目白?お前、たしか本庁の捜査一課に戻ったって言ってなかったか?」
「暮れの臨時異動で目黒署勤務になったの」
「また何かしくじったね」
「そうじゃない。目白署の幹部に引き抜かれたんだ」
「外部の者にはなんとでも言えるわな」
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「池上署?どこにあるんだ、その池上署とは?」
「そりゃ、大田区の池上に決まってる」
「お前、たしかこの前は――」
「目白署だったよ。この春の異動で池上署勤務になったの」
「また左遷されたね」
「馬鹿言うな。能力を評価されて引き抜かれたんだ。警察内部のヘッド・ハンティングだね」
「でかヘッド・ハンティングだね」
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「おとといの午後五時ごろに、ぼくのいる大崎署から電話がかかってきまして、
すぐきてくれというんです」
「ははあ、おとといこい、というやつだね。だけど、なんで大崎署?」
「お前、たしか碑文谷署だったんじゃないか?」
「それはずっと前のことだろう。この七月に池上署から異動になったんだ。葉書出したろう。ちゃんと読んでないのか」
「忙しいからね。それに、みなに嫌がられてしょっちゅう異動してるやつのことなんかいちいち覚えてられますか。どうせまたどこかに飛ばされるんだろう」
「はっきり決まったら知らせるよ。そのためにも、今度の事件はきっちり解決しておきたいんだ。立つ鳥跡を濁さず、だね」
「お前が鳥なら、どんな鳥だ。絶滅したというドードー鳥か」
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この掛け合いが何とも言えず定番です。
次作へ続きます あぁほっこり。
見慣れた外反母趾。。
コロナ太りなんて関係ないもーん と言ってられなくなった(プチ断食中)
今夜も走る ひたすら走る。