C・ブロンテ
訳:大久保康雄
『ジェーン・エア㊦』★★★★+
後半盛り上がる!
ただし、巻末のあらすじで流れが分かってしまっているので、
想像する気持ちが半減したけど、クライマックスに涙がホロリ。。
困難を乗り越えた先のハッピーエンドはひとしお。
ジェーンよかったね!
ただし、巻末のあらすじで流れが分かってしまっているので、
想像する気持ちが半減したけど、クライマックスに涙がホロリ。。
困難を乗り越えた先のハッピーエンドはひとしお。
ジェーンよかったね!
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「不幸は、一人ではこない」
いったいわたしはどこをさまよい歩いているのか?何を言っているのか? とりわけ、何を感じているのか?どちらがよいかとわたしは訊いているのだ。マルセイユの夢幻の楽園に女奴隷となり――しばし虚妄の快楽に耽溺し――つぎには悔恨と恥辱の世にも苦い涙に息も絶えぬほどむせび泣いているのと――堅実な英国中部地方の涼しい山陰で、自由な、誠実な村の女教師としてすごすのと。
そうだ、道徳と法律を固く守り、狂おしい、束の間の狂暴な刺激を軽蔑し、うち砕いた自分を正しかったと、いまわたしは思う。神は正しい道を選ぶようにわたしを導きたもうたのだ。この導きに対してわたしは神の御心に感謝する!
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逃げるジェーンに止めるすべはない。
watasidattaramaruseiyuyuki
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そよ風が西から吹いていた――ヒースと灯心草のかぐわしいかおりをこめて、風は丘を越えてきた。空は一片の雲もなく、藍色に晴れていた。先ごろの春の雨に水かさを増して峡谷を下る小川は、黄金色の太陽の光と大空のサファイアの色を映しながら、清らかに、あふれるように流れて行った。小径からそれて、小さな白い花で一面にいろどられ、星のような黄色い蕾をちりばめた、美しい、苔のようなエメラルド・グリーンの、柔らかな芝草の上を、わたしたちは歩き続けた。
気がつくと、いくつもの山がすっかりわたしたちをとり囲んでいた。谷は、のぼるにつれ、あたりにそびえる山の中心へと、うねりながら進んでいたからである。
気がつくと、いくつもの山がすっかりわたしたちをとり囲んでいた。谷は、のぼるにつれ、あたりにそびえる山の中心へと、うねりながら進んでいたからである。
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風景描写に色がたくさん溢れていて、キラキラ輝くよう。
読書は想像力
ぐんぐん色々な世界が構築されてゆく。
架空であってもそれは現実味を帯びてくる。
ぐんぐん色々な世界が構築されてゆく。
架空であってもそれは現実味を帯びてくる。
「だって小説って作り物でしょ」
そうお友達は真顔で言うけど、哀しい人だなって思う。
小説の良さを説こうとは思わないけど(だって読む読まないは自由)
そうお友達は真顔で言うけど、哀しい人だなって思う。
小説の良さを説こうとは思わないけど(だって読む読まないは自由)
自己解決力を助長