先日の遭難本を読んでから、
調べているうちにこの本にたどり着いた。
極限のクライミング
アルパインクライマーとは?
もともと『百の谷、雪の嶺』を改題
ギャチュンカンそのものを意味する「百の谷、雪の嶺」
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しかし、それを書き終えた直後、ポタラ峰北壁に再度挑戦している山野井泰史に会うため、炎熱下の中国をバスで移動しつづけているうちに、あれはやはり「凍」だったのではないかと思うようになった。あの世界を構成しているのは、ギャチュンカンという山と、その北壁に挑んだ山野井泰史と妙子の両者であり、その全体を包み込む言葉としては「凍」以上のものはないんではないか。
そして、ひとたび「凍」と心に決めると、もう二度と揺るがなくなった。
それには、「凍」が凍りつく、凍えるといった意味だけでなく、音として「闘」とつながるということの発見があったかもしれない。彼らは、間違いなく、圧倒的な「凍」の世界で、全力を尽くして「闘」することを続けたのだ。
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読み進めたら寝落ちするまで止まらなかった。
しかし沢木さん読ませるなぁ毎度のことながら。
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そのギャルツェンを見て、山野井は「痩せたな」と思った。きっと自分たちの身を案じて右往左往したからだろう。
そして、テルモスの紅茶を飲んで、また思った。薄い紅茶より、濃いココアが飲みたかったな、と。
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この場面で涙ぐんでしまった。
はぁ
そしてネタバレ☆
文中の「三人」とは、山野井泰史・妙子夫妻と沢木さん本人!
どうりで納得
あまりにもリアルで同じ現場にいる感覚がして手に汗握った。
ホント観察眼もそうだけど描写力
お次は文庫版で ね。
山野井さんの書籍もあるみたい。よしよし。
http://quizknock.com/sawaki-kotaro-tou/
しまった!読んだばかりなのに2問まちがってるし・・