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📚読書備忘録📚
(自己評価★★★★★)+泣ける物語
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2015-03-11 | 翻訳物



トルーマン・カポーティ
佐々田雅子 訳
『冷血』★★★

『冷血』は作者にさらなる富と名声をもたらしたが、以後、作者は作品を1つも完成出来なかった。



2/26(木)やっと惨殺場面
誰の目線にもなっていないのが不思議な感じ。
ただの傍聴者に過ぎない。
そこが結構むずかしくはあると思う。



2/28(土)淡々と続く物語
現実とはそんなもの。
どこでも時間があれば読み進め、その世界へ。



3/5(木)犯人への接点
やはり誰にも感情移入出来ない。



3/7(土)逮捕拘留
明確な記憶を巡る独白



3/9(月)そして裁判
〝明白な動機なき殺人”


スミスはクラッター氏を襲ったとき、いってみれば心理的日食の状態、精神分裂病の深い闇の中にあった。というのは、自分が殺そうとしていると〝突然気づいた”相手は、必ずしも生身の人間ではなく、〝過去の外傷の中の中心人物”だったからだ。それは、彼の父親か?彼を嘲り、打ち据えた孤児院の尼さんか?いまいましい軍曹か?彼に〝カンザスに足を踏み入れるな”と命じた仮釈放監察官か?その中の一人か、あるいは、全員なのだ。


「ご心配なく。記憶から引用できると思いますので。創世記第九章第六節 『人の血を流す者は、人の血を流される』」



3/11(水)追悼の日
終焉


抜粋
「ところで、死刑については何か意見があるかい?おれはべつに反対じゃねえんだ。死刑ってのは復讐ってことに尽きるが、復讐の何が悪い?とても重要なこと
だ。」


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