今日の108円

1日1冊108円・・・・・・最近そうでもない。

聞かないマスコミ 答えない政治家 池上彰 2013年4月30日 ホーム社

2015-05-16 08:39:54 | 雑学
池上彰の
政治報道改革論
 政治家だけが悪いのか!?
『いい質問』が
政治家を育てる!
この1冊で、
政治が、
面白くなる!
やたらデカイ帯より。
「わかりやすい」でお馴染みの池上彰氏の本。
帯を外すと「手で口を押さえてる」絵。
目と手だけ・・・耳が無い。まず話を聞いていないという意味かナ。

なお2012年12月の衆議院議員選挙時の話が多いので注意されたし。


はじめに

 いまの日本の政治家に関しては、その質が低いのではないかとよく批判されます。それはその通りなのですが、政治家と真剣勝負をしてこなかった日本の政治ジャーナリズムにも責任があるのだと思います。
 なれあいの質問、返事が容易に予想できる質問ばかりを投げかけていては、政治家は緊張することがありません。自分を高めていこうという意欲をかき立てることもありません。
書き立てて、かき立てる。なんつって・・・
はい、黙ります、むしろしにます。
 厳しい質問が予想されれば、政治家は、きちんと答えられるように準備します。その準備の過程で、政策が深まります。
 まずは、政治報道に関わるジャーナリストが、「いい質問」を鍛え上げること。日本の政治を立て直すためには、ここから始める必要があると思うのです。
 きちんと質問をぶつけて話を聞くことをしていないマスコミと、答えていない政治家。それではいけないのです。そんな問題意識をまとめたのが、この本です。日本の政治レベルの向上、あるいは政治ジャーナリズムの質の向上に資することができればと思います。
聞きたいことも聞けないこんな世の中じゃ ダメポウ

「応答に質疑を重ねる」のが難しいと感じる今日この頃。
(思考の)速さが足りない!





第1章 「暴走老人」を怒らせた

「そんなことを言うから暴走老人と」

 彼の反応から、石原氏は、面と向かって批判される経験があまりないのだなあと感じました。いろんな人を批判したり、差別的な物言いをしたりしている石原氏ですが、意外に反論に弱いのですね。生放送は、人間のいろんな部分を映し出すから怖いのです。
見える、私にも「()」が見えるぞ!
いやー生放送はコワイなー。


橋本氏、痛いところを突かれた

 大阪市の橋本市長は、記者の質問に逆質問することで知られています。自分にとって好都合な質問には正面から答えますが、答えにくい質問、都合の悪い質問に対しては、質問者に対して逆質問することで、その場を切り抜けようとする傾向が顕著です。これは、私の質問に対しても同じでした。
橋本氏はユージーン(元)隊長に指導してもらえばいいと思います。
質問に質問で返すのは感心せんな。

でも「それで切り抜けられちゃう」ことの方が問題だよネ。
 質問をする前に、どんな返答があるのかを想定しておくこと。「いい質問」は、そこから生まれます。
予想通り過ぎてガッカリすることもある。
あーやっぱりそうなんだー・・・。


第2章 安部総裁に何を聞くか

「国防軍の兵士に死者が出る」

 安部氏が本気であることが、この返答でわかります。質問は常に具体的に。具体的な質問をすることで、相手がどこまで真剣に考えているかが浮き彫りになります。
自衛隊の扱いに関するインタビューを例にして。
「相手の結論から予想できる結果」まで考えないと、具体的な質問はできない・・・
「何故そうする(しない)のか」は聞けても、答えられた理由に対して「その後の可能性」まで瞬間的に頭が回らない。会話終了後に気づく。とても歯痒い。



質問に動じなかった小泉進次郎氏

 どんな質問にも動じることなく語る小泉進次郎氏。今回の政治家たちの中では一番の対応でした。彼は、さりげなく「池上さんとお話している」と私の名前を呼んでいます。相手の名前を呼ぶ。これは、相手に好感を持ってもらうために必要なことの基本です。相当しっかり勉強していることをうかがわせます。
確か「相棒」で、名前を呼ばなかったせいで殺されちゃった人もいたしね。
 彼は常に謙虚であろうとしているのですが、私とのやりとりで、つい自慢話が出ています。方言が通用する地域と通用しない地域があることを知っていること、言いたいことは一〇秒間にまとめること、などです。
そういうの、「説明の仕方を説明した本」に載ってたなーってのは置いといてですね・・・

著者、性格悪いなー。

話すように誘導しておいて、いざ話したら『自慢話』が出たと、「まんまと引っ掛かりよった」とばかりに後で本にする。若者の努力をコケにしてるようにしか見えない。

吐き気をもよおす「邪悪」とはッ!
懸命に努力している者を侮辱することだ・・・・・・!!
ジャーナリストが努力している「若手政治家」を!!
てめーだけの都合でッ!

どうも石原氏とか橋本氏みたいな「大物」はやり込められたのに、「若造」の小泉氏を叩けなかったことが面白くなかった感がする。



第3章 インタビューの流儀

おおまかな流れと想定だけで

 気をつけなければいけないのは、事前に考えた話の流れに拘泥してはいけないことです。相手が、想定していなかったような話をしてくれば、それをさらに聞きだした方がはるかに面白くなりますから、事前に用意していた質問は放り投げておいて、その話を突っ込んで聞きましょう。
嫌いな言葉は臨機応変です。(きりっ)




第7章 政治の側のコントロール

小泉首相のメディア利用
息子の小泉進次郎氏の件でも取り上げた、言葉を『短くカットする』『「サウンド・バイト」』をはじめとして、『メディア戦略で巧みだった』小泉純一郎氏。
例の「郵政民営化」・・・ネット上では「微妙」という評価が見られる、というかそっちの方が多い感じもするんだけど、詳しい検証をテレビで見たこと無いような。
熱狂的に応援した手前、今さら批判できないんかねぇ?

ああ、郵便局で荷物の時間指定頼むとたいてい守らないのは民営化のせいなんです?黒猫とか佐川は事前に連絡があるのに。



第8章「いい質問」が政治家を育てる

政治家を厳しく育てるために

 選挙のたびに「チルドレン」と揶揄される促成政治家たちが誕生しています。彼らに対して、政治ジャーナリストが厳しい質問を投げかけていたら、どうなるでしょうか。万座の前で恥をかかされる様子を、政治家予備軍が見たら、「生半可なことで政治を志すと、大変なことになる」と緊張することになりませんか。「それならば恥をかかないように、しっかり勉強しよう」と決意するのではないでしょうか。
 政治家のタマゴたち、あるいは政治家になりたての新人たちが、そんな危機感を持って政治に取り組むようになれば、日本の政治も少しは変わってくるかもしれません。
hmhm。
・・・つまりTゾウは万死に値する、と。
これはハゲドウせざるをえない。
 さらに、マスコミが、きちんとした「いい質問」をしているかどうか。国民もまた、厳しく監視し、マスコミを育てていく必要があるのです。もちろん、その質問に政治家がどう答えるかも監視し、質の低い、あるいは未熟な政治家を振い落としていく。これもまた、国民の責任です。
「聞くマスコミ、答える政治家」を育てるのです。
「本書の前の、あなたたちです!」的に終了。




著者は「人気者」になって一般大衆を味方にしてるから「ジャーナリストはこうあるべきだ」と主張できるし、そのつもりで話したり書いたりできるんだよね。
最近は「あの池上さんなら正しいに違いない」という空気すらある、気がする。
正直そうでもなさそうよー・・・?

しかしまぁ、この本が50円ですよ。面白い本が安く手に入るのは大いに結構なんだけど、本当に本の世界はわからない。


コメントを投稿