<2月5日の日記>
重松清の「ニワトリは一度だけ飛べる」を読了。
ここ最近読んだ重松の作品はなんだか子供向きのものばかりだったので、久し振りに大人向きのものを読んだ気がします。
「リノ部屋」と呼ばれるリストラ対象に選ばれた社員が集められた部署で、「臆病なライオン、知恵のないカカシ、心をなくしたブリキのキコリ・・・」と「オズの魔法使い」の登場人物になぞられた者たちが協力し合って、会社の不正を暴き出すって話。
オズの魔法使いは子供の頃に読んでるはずなのですが、子供用に易しく書かれたものだったのでしょう、読んだ記憶はあっても話の筋はほとんど覚えていません。
今回、この小説を読んで、またいつか読み返してみたいと思いました。
冒頭に、冷凍食品会社で起きた内部告発事件云々とありますが、元ネタがあるのかどうか、ちょっとぼかしたような書き方がしてあります。
まるで池井戸潤の作品に出てきそうな話ですが、重松清らしさも出てて面白く読ませてもらいました。