2018年06月15日 / エピソード
イラスト/あまちゃ工房 天野勢津子
「親子の応援歌」
4人の子供の子育て中、自営業だった我が家では
寝る前の読み聞かせが親子の楽しみでした。
そんな中、長女が読んでと何回も持ってきたのが
貧乏神と福の神のお話でした。
長く住みついた貧乏神のために貧しい暮らしをする夫婦。
まじめに働いたおかげで福の神がくることになりますが、
ずっといっしょにいた貧乏神の方を受け入れ、
裕福ではなくともしあわせに暮らしたというお話です。
くり返し読み聞かせていたこの物語が、
いつの間にか私の心のバイブルになっていました。
店を閉めることになり、生活が苦しくなった時も
お正月の買い物も出来なかった時も
なぜか明るく、元気でいられたような気がします。
あれから30年…今では娘も4人の子供の親になりました。
周りからは「大変だね」と言われるそうですが、
当の本人は「そうかな?」と言っています。
一冊の絵本が、時を越え、親子の応援歌になってくれているようです。
孫たちにもまた、読んであげたい一冊です。
長野県 ペンネーム よみかきこ 65才
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