2018年08月15日 / エピソード

イラスト/清家正悟

 

『かるたはきらい』

外遊びが好きな息子は、なかなか文字に興味を持たず、
保育園でかるた遊びがはじまれば、
外で砂遊びをはじめてしまう子でした。

そんな子でしたが、
私は絵本や紙芝居の読み聞かせを続けました。

息子が興味を持てるように、
桃太郎をすいか太郎にしてみたり、
きびだんごをおにぎりにしてみたり。
登場人物を親戚の人や近所の犬に変えてみたり。

話している私も楽しくなってしまい、
布団の中で笑い声が絶えませんでした。

そんなある日のこと。
奥の部屋から、息子の声が聞こえてきます。
「あったとさ、あったとさ……」
それは息子が一番好きな絵本の一節でした。
そっとのぞいてみると、読んでいるのではなく、
そらんじているようです。

文字を形ではなく、声からの音として覚え、
暗記した5歳の息子を私は誇らしく思いました。

小学生になり、参観日に朗読する声を聞いた時、
「かるたはきらい」と言っていた時の声が重なり、
つい、目が潤んでしまいました。

千葉県 金子政子 59才

 

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