グリーンブルーのカーボン・オフセット

カーボン・オフセットプロバイダーのグリーンブルー株式会社が、地球温暖化に関連するニュースやその時々の話題をお届けします。

第58回大気環境学会年会 特別集会「産官学における大気環境研究へのドローン活用の最前線」のご案内

2017-08-30 13:11:15 | イベント
来る9月6日から8日にかけて、兵庫県神戸市の兵庫医療大学で第58回大気環境学会年会が開催されます。

<第58回大気環境学会年会のホームページ>

グリーンブルーは年会3日目の9月8日9:00から12:00にかけて開催される特別集会「産官学における大気環境研究へのドローン活用の最前線」の世話人を務めています。
以下、本特別集会の紹介をさせていただきます。

<趣旨>
測量、空撮、インフラ点検など様々な用途でのドローンの活用が進んでいる。本学会においても大気環境調査に関する新たな可能性に挑戦する趣旨から、昨年度ドローンイベントが開催された。ドローンはこれまで困難であった鉛直方向のデータ収集について、革新を起こせる可能性を有しており、シミュレーション、モデル、インベントリ等の精度向上等の効果が期待されている。本特別集会では、今後の当該分野でのドローン活用の可能性を見据え、最新の研究事例を報告する。

日時:2017年9月8日、9:00~12:00
場所:兵庫医療大学 M棟2階M203教室

世話人:グリーンブルー株式会社 三阪 和弘
座長:一般財団法人電力中央研究所 田中 伸幸

講演
1) 上空大気の観測プラットホームとしての小型無人機の利活用
速水 洋、電力中央研究所
2) 森林除染に向けたドローン活用事例:里山における空間線量率の鉛直観測とドローン搭載ガンマ線カメラによる迅速調査への活用
大河内 博、早稲田大学大学院創造理工学研究科
3) ドローンを用いたPM2.5測定の活用例
高見 昭憲、国立環境研究所
4) 上空の気象観測におけるドローン活用の現状と課題
佐々木 寛介、一般財団法人 日本気象協会
5) 地球表層の物質循環研究を志向した移動型プラットフォームによる大気組成観測:ドローンの活用例と海洋大気研究への期待
宮川 拓真、海洋研究開発機構 地球表層物質循環研究分野
6) 大気環境調査に活用する無人航空機の技術:ドローン導入のステップ
山本祐志、グリーンブルー株式会社


ポスターセッションでは、P-087「ドローンを用いたPM2.5の測定」と題して、グリーンブルーの佐々木が紹介します。
また、機器展にも展示ブースを設け、大気調査用のドローンの実物を展示する予定です。飛行方法や調査デバイスなどにも詳しい、パイロットやスタッフがご説明にあたりますので、年会に参加される方、関西・近畿地方にお住いの方は、ぜひお立ち寄り下さい。

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大気環境学会主催 ドローン・イベントのご案内(大気環境学会員及び一般向け)

2016-08-10 11:34:41 | イベント
8月29日(月)13:00から17:30にかけて、早稲田大学西早稲田キャンパスにおいて大気環境学会主催、一般社団法人日本UAS産業振興協議会後援のドローン・イベントが開催されます。

グリーンブルーは本イベントを早稲田大学大河内教授とともに企画し、講演者交渉、広報、出展社募集、参加者募集等、様々にかかわってきました。

今回は、8月29日に、大気環境学会員及び一般向けに『ドローンを用いた大気環境研究の最前線と大空ビジネス』と題し、ドローン・イベントを開催しますので、その紹介をさせていただきます。

<趣旨>
災害対策や警備、物流、土木建築、環境観測など、さまざまな用途での利用が見込まれているドローン・ビジネス。大気環境学会では、大気環境調査・観測の新たな可能性に挑戦する企業や団体を支援しています。その一環として、「ドローン・イベント」を開催いたします。大気調査におけるドローン利用の可能性をメインテーマに、当該分野に詳しい大学関係者や企業による講演と、当該分野に取組む企業による展示会で構成されます。
一般来場者も大歓迎です。

場所:早稲田大学西早稲田キャンパス 63号館2階201・202教室
参加費:1,000円(資料代)

参加申し込みは、ここから

座長:早稲田大学 理工学術院 大河内 博
講 演:

1)13:00 – 13:50
小型無人機ドローンの産業利用と法制度
鈴木真二氏(日本UAS産業振興協議会理事長)

2)13:50 – 14:20
ドローン空撮技術で世界をリードするDJIの産業利用について 
柿野朋子氏(DJI JAPAN 株式会社) 

----------- 休息・展示見学・演示(40分)--------------

3)15:00 – 15:30
ドローンを用いた火山ガス観測:御嶽山の噴煙活動を探る
森俊哉氏(東京大学准教授)

4)15:30 – 16:00
森林および河床形状計測へのドローン適用
中屋耕氏(電力中央研究所上席研究員)

5)16:00 – 16:30
ドローン事業の取組みとドローン活用事例のご紹介
小野徹哉氏(株式会社 日本サーキット)

---------- 展示見学・演示(60分)-------------- 17:30終了

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第56回大気環境学会特別セミナー「地球温暖化対策とカーボン・オフセット」のご案内(対象:会員及び一般)

2015-08-30 18:36:33 | カーボンオフセット事例
三阪和弘


9月15日から17日にかけて、早稲田大学西早稲田キャンパスにおいて第56回大気環境学年会が開催されます。

第56回大気環境学年会のホームページ

グリーンブルーは本年会全体のカーボン・オフセットを企画し、年会開催に伴うCO2排出量の算定、クレジットの調達、特別セミナー「地球温暖化対策とカーボン・オフセット」の企画、講演者調整、自らの講演、温暖化関連のブース出展調整、特別セミナーホームページの企画、木製名札の企画等、様々にかかわってきました。

今回は、大会3日目の17日に、大気環境学会員及び一般の方向けに、『地球温暖化対策とカーボン・オフセット』というタイトルにて、特別セミナーを開催しますので、その紹介をさせていただきます。

特別セミナーの申込用ホームページ

場所:早稲田大学西早稲田キャンパス 63号館2F 203教室
参加費:
無料(大気環境学会年会参加登録者)
500円(一般の方:資料代として。カーボン・オフセットの木製名札付き)

本特別セミナー「地球温暖化対策とカーボン・オフセット」では、産官学それぞれの専門家・実務家の方より、地球温暖化の最新動向と、カーボン・オフセットへの取組みをご発表いただきます。

座長:早稲田大学 理工学術院 大河内 博
講 演:
(1)14:00-14:30 
【基調講演】地球温暖化に関する大気成分の変動要因と将来予測
国立研究開発法人 国立環境研究所 地球環境研究センター 向井 人史

(2)14:30-14:50
カーボン・オフセットの仕組みと最新動向
カーボン・オフセットフォーラム 秋山 奈々子

(3)14:50-15:10
東京都の気候変動対策の概要と東京都地球温暖化防止活動推進センターの取組
東京都地球温暖化防止活動推進センター 小島 正禎

(4)15:10-15:30
山梨県有林の地球温暖化防止への取組み~国際森林認証の取得とカーボン・オフセット~
山梨県 森林環境部 県有林課 小峰 泉

(5)15:40-16:00
ANAグループの環境マネジメントとカーボン・オフセットへの取組み
全日本空輸株式会社 望月 吉雄

(6)16:00-16:20
ローソングループの社会・環境への取組みと「CO2オフセット運動」の紹介
株式会社ローソン 片山 裕司

(7)16:20-16:40
第56回大気環境学会年会のカーボン・オフセット
グリーンブルー株式会社 三阪 和弘

(8)16:40-17:00
総合討論

一般の方もご参加いただけますので、是非、お申込みいただけると幸いです。

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第55回大気環境学会・特別集会のカーボン・オフセットのご案内

2014-09-03 10:46:20 | カーボンオフセット事例
カーボン・マーケット企画室 三阪和弘


9月17日から19日にかけて、愛媛大学において第55回大気環境学会が開催されます。
グリーンブルーは大会3日目の19日に、『地球温暖化対策とカーボン・オフセット』というタイトルにて、特別集会を開催します。

宣伝・広報となりますが、今回はその紹介をさせていただきます。

第55回大気環境学会年会のホームページ
学会全体のプログラム

特別集会のプログラムは、以下の通りです。

日 時: 平成26年9月19日 (金) 9:30~11:30
世話人: 三阪 和弘(グリーンブルー株式会社)
会 場: H会場(グリーンホール)
司 会: 森 裕子(カーボンオフセット協会)

講 演:
(1)地球温暖化とその対策につながる越境大気汚染・エアロゾルの現状と影響
畠山 史郎(東京農工大学)
<概要>
エアロゾル学会長でもいらっしゃる畠山教授には、地球温暖化とPM2.5を含むエアロゾルの関係を中心に、近年問題視されている大陸からの越境汚染を交えてご講演いただきます。

(2)カーボン・オフセットの仕組みと事例
大久保 ゆり(マイクライメイトジャパン株式会社)
<概要>
カーボン・オフセットのリーディングプロバイダーであるマイクライメイトジャパン大久保様には、カーボン・オフセットの仕組みと数多くの事例の中から厳選されたH.I.S.のエコツアーや開催地四国での事例をご紹介いただきます。

(3)本学会のカーボン・オフセット実施に向けての提案
三阪 和弘(グリーンブルー株式会社)
<概要>
私、グリーンブルーの三阪は、大気環境学会特別集会を対象にカーボン・オフセットを行い、カーボン・オフセットのプロセスの紹介と、今後、本学会がカーボン・オフセットを行うための提案を行います。

(4)ANAの環境への取組みとカーボン・オフセットの事例紹介
望月 吉雄(全日本空輸株式会社)
<概要>
環境問題に積極的に取組んでいる「エコ・ファースト企業」であるANAの望月様には、ANAの地球温暖化対策と、その中でのカーボン・オフセットプログラムの事例についてご紹介いただきます。

大気環境学会年会に参加予定の方が中心になるとは存じますが、是非、特別集会にご参加いただけると幸いです。


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今もホットな“光化学オキシダント”

2014-07-26 15:05:13 | 大気汚染
カーボン・マーケット企画室 三阪和弘


関東地方も平年より1日遅れで、7月22日に梅雨が明けました。梅雨明け以降、真夏日や猛暑日が続いています。

ちなみに、真夏日とは、1日の最高気温が摂氏30度以上(35度未満)になる日をいい、猛暑日とは、1日の最高気温が摂氏35度以上になる日をいいます。

“猛暑”ということで、地球温暖化との関連がすぐに思い浮かびますが、今回は「光化学オキシダント」に焦点を当てて紹介します。

さて、横浜市環境創造局が光化学オキシダントについて、丁寧に説明していますので紹介します

光化学オキシダント(OX)とは、「光化学スモッグ」の原因となる大気中の酸化性物質の総称です。
工場や自動車などから大気中に排出された「窒素酸化物」(NOX)と「炭化水素」(HC)は、太陽光線に含まれる紫外線を受けて「光化学反応」を起こして変質し、オゾン(O3)を主成分とし、アルデヒドやパーオキシ・アセチル・ナイトレートなどを含む酸化性物質が二次的に生成されます。一般にこれらの大気中の酸化性物質のことを総称して「オキシダント」と呼びます。

大気汚染防止法では、このオキシダントのうちで、中性よう化カリウム溶液と反応して、よう素を遊離する物質のことをオキシダント(「全オキシダント」)と呼びます。さらに、この全オキシダントの中から、二酸化窒素(NO2)を除いたものを「光化学オキシダント」(OX)と呼び、光化学スモッグが発生しているかどうかの指標物質として、環境基本法に基づく環境庁告示により環境基準が設定されています。
大気の常時監視において、単にオキシダントと言えば、環境基準が設定されている光化学オキシダントのことを指します。

光化学オキシダントの環境基準は、「1時間値が0.06ppm以下であること」と定められています。また、環境基準のほかに、以下のような注意報、警報の発令基準が設けられています。

注意報:光化学オキシダント濃度の1時間値が0.12ppm以上で、気象条件からみて、その状態が継続すると認められる場合に、大気汚染防止法第23条第1項の規定により都道府県知事等が発令します。
警報:警報各都道府県等が独自に要綱等で定めているもので、一般的には、光化学オキシダント濃度の1時間値が0.24ppm以上で、気象条件からみて、その状態が継続すると認められる場合に都道府県知事等が発令します。

光化学スモッグは、4~10月の間、陽射しが強く気温が高く、風が弱いなどの気象条件が重なり、大気中で拡散されずに滞留して、濃度が高くなると発生します。
空が霞んで、白いモヤがかかったような状態のことを「光化学スモッグ」が発生しているといいます。

東京都は、光化学オキシダントが高濃度になる条件を次のように整理しています。
気温:日最高気温が25℃以上
日照:日照があること(日射量13MJ/㎡/日以上)
海風:東京湾及び相模湾からの海風の進入があること
安定度:安定であること。館野高層気象台9時の状態曲線0~1000mの僅差が7℃以下
上空の風:館野高層気象台9時の状態曲線で1000m以下の風が南よりの風でないこと
天気図:太平洋高気圧に覆われた夏型の気圧配置(鯨の尾型)、移動性高気圧に覆われた気圧配置、低気圧や前線の間の高圧部で気圧傾度が緩い場合

環境基準が設定されている大気汚染物質の中で、光化学オキシダントのみ、達成率(平成24年度)が一般局で0.4%、自排局で0%であり、PM2.5を除く他の項目の達成率が軒並み100%に近い中で、極端に低い数値となっています。

環境省は達成率の改善を目指して、これまでも原因物質である揮発性有機化合物(VOC)や窒素酸化物(NOx)の削減を進めてきました。その甲斐あって、VOCやNOXは減少しましたが、一方で、光化学オキシダントについては一向に改善が見られず、むしろ注意報発令地域の広域化が進みました。

依然として、光化学オキシダントが高濃度になっている真因はつかめていませんが、環境省は専門家による検討会での議論を通じて、以下の2点を挙げています。(長期トレンドとして3点を挙げていますが、3点目は減少要因のため割愛しました)
(1)窒素酸化物の排出抑制による局所的NO濃度低下によってもたらされた「NOによるタイトレーション効果※の低下」による都市部におけるオキシダント濃度の増加。
※タイトレーション効果とは、一酸化窒素(NO)がオゾンと反応して二酸化窒素になり、同量のオゾンを減少させること。
(2)「越境汚染の増加」によってもたらされた光化学オキシダント濃度の増加に基づく中位、下位及び平均の光化学オキシダント濃度の増加(これらの傾向は、大陸に近い西日本で特に顕著にみられた。)

現在、光化学オキシダントに関する議論は、環境基準の見直しへと移っており、本(2014)年3月には、世界保健機関(WHO)の指標や米国の環境基準と同様の「8時間値」を念頭に、基準値が設定されることになりました。

光化学スモッグは、あまり報道されないため、遠い過去の現象と思っている方も多いかもしれませんが、大気汚染分野では、現在でも濃度の減少が見られない、ホットなトピックといえます。

連日の暑さのため、熱中症に注意することはもちろんですが、光化学オキシダントについても、高濃度になり、注意報や警報が発令されやすい季節ですので、発令された際には、屋外での活動を控えるなど、注意されることをお薦めします。


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