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第3961号 竹之井 敏編『柏尾山道隆寺跡の四季』(2010年)

2010-09-26 16:25:37 | 大隅半島→別ブログ
竹之井 敏編『柏尾山道隆寺跡の四季』(2010年)。写真は、その表紙。

上装版で172ページ。前半86ページは、写真。後半は、詩歌及びエッセイなど。
250部だけ印刷されて、すでに全刷配布済み。鹿児島県内では、鹿児島県立図書館に寄贈されている。旧高山町在住で「大隅史談会」会員である遠縁の方から一時お借りしてきた。

本記事では、編者の竹之井 敏氏の原稿 「歳月」pp.155-162 を要約紹介します。


「柏尾山道隆寺の観音堂跡を初めて訪れたのは、昭和15年、学校の春休みのころでした」
というイントロで始まります。

・ 当時の荒れた模様 明治初年の廃仏毀釈のまま
・ 昭和27年4月 町立本城小学校 坂之上種夫先生が、埋没していた石塔類を復元
・ 「高山郷土誌」の寺院の項に、道隆寺の住職名が出ていた。復元された無縫塔の刻字と一致
・ 昭和46年2月25日 高山町文化財に指定
・ 昭和59年 北園博先生(大隅史談会会長)の呼びかけで、石塔の発掘調査が始まる。
・ 20基の復元の跡、地主の福谷平氏による発掘の継続
・ 昭和59年、大隅史談会にMBC賞が授与された。「大隅」第28号は、その臨時特集号。

・ 平成5年~8年 高山町の予算による説明版の設置など

・ 平成19年 九州大学名誉教授 秀村選三先生が見える。

・ 「大隅」のバックナンバー(44号、50号)に関連論文掲載。

・ 平成20年11月23日、鎌倉建長寺、円覚寺研究会が見学。
・ 平成21年2月26日、鎌倉建長寺管長 吉田正道師以下20名視察 
・ 平成21年9月29日、鎌倉建長寺管長 吉田正道師以下6名来訪 

この9月29日には、寛元4年(1246年)3月11日に、蘭渓道隆禅師一行が中国大陸より大隅の内之浦湾内に着いたことを偲んで、吉田正道管長以下従僧の方々が内之浦の浜辺に立った。


最後には、
「廃仏毀釈から140年、歳月は人身を新たにし、関東の地から、大本山の高僧がお見えになる日がきたのでした」
と結ばれています。



第3949号 2010.09.22 『冬の波』竹之井 敏

第3941号 2010.09.14 『大隅 第53号』福谷 平

*以前に、奈良迫 ミチ 『ふるさと感情紀行』2007.06.06 では、高山城址に触れました。
城址に隣接して道隆寺跡があります。
今回紹介した竹之井編に、奈良迫氏の道隆寺跡に関する長い文章が収載されています。別途紹介します。

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