花鳥虫風月

α9とX100Vで、主に京都の花鳥写真で綴る重め写真ブログ。

送り火・鳥居

2010年08月16日 23時52分31秒 | 春夏の風景
いやはや、自分の段取りと要領が悪かったせいだが、疲れた。
大文字は以前に写真を撮っていて、妙、法、左大文字は写真にはしていないものの見てはいたが、鳥居は見たことがなかったので、見てきた。

なぜ疲れたかというと、同時開催の広沢の池・灯篭流しをリサーチ不足で、鳥居は清滝道から間近で見ようと思っていて、どちらも見ようとその場でバタバタしたからである。
結果的には満足できたので、良かった。




清滝道の、鳥居の山の麓からの見所は、点火タイム。
松明を持った男たちが縦横に走って、点ごとに火をつけて回る様子が見て取れるところだ。
写真的には、露出具合の調整中に始まってしまい、あわててピントが外れているのに気づかず、悔いを残すものになってしまった。




清滝道のポイントは背景込みで撮るにはイマイチだったので場所をちょっと移動して、もう一枚。

鳥居は大文字に比べてとても低いので、妙な感じだ。
あと、これは言うべきでないことだが、田舎くさい。




ついでに、点火前に六道が辻から適当に撮ってみたもの。画面右、M字の光点が鳥居の位置の目印に焚いてある火。
この碑と鳥居形を綺麗に収められそうならここから撮っていても良かったが、どう見ても無理だったので、やめた。
観光的にちょっともったいない風景。

墨流蝶

2010年08月15日 21時20分17秒 | 蝶・蛾
スミナガシ。
志明院の前あたりで昔一度チラッと見えた気がして、以来気にかけていたのだが、ようやく、居てくれた。
見た瞬間、スミナガシキタっ!と思わず声が出たほどレア感あふれる感動的な姿。

名前は妖怪っぽいが、由来はこちらである。
口のストローの鮮やかな赤さが目を引く。似た蝶のゴマダラチョウは口のストローが鮮やかな黄色だ。



とても渋いが美しい蝶で、もっと光を当てれば輝くはずだが、ISO1600でF6.3でも1/40秒のシャッタースピードになるような暗さ。
手振れと絞り開放のせいで甘い絵になったが、まぁ、念願かなって写すだけはできた。

それにしても、悪食というか、背景の美しくなさだけがちょっとどうしようもない。

瑠璃星蜻蜒 2

2010年08月14日 21時51分14秒 | 
瑠璃色の顔が美しいルリボシヤンマ。
この辺ではずいぶん珍しい。
尻尾が曲がっているのは、こういう形も出来るものか、事故で折れたのか。



この時は日が厚い雲に覆われている上に日陰で、飛ぶ姿を撮るのは理論的にも無理だった。
トンボだからしばらくは同じ場所にいるだろう、と、1時間ほど過ぎて日がさしてから、
同じ場所で飛んでいることを期待して見に行ってみたが、もういなくなっていた。

なかなか、上手い具合の縁がない。

八瀬

2010年08月11日 21時39分42秒 | 春夏の風景
涼しげなところに行ってみようと思って、そういえばずいぶん昔から行ってみようと思っていた八瀬をぶらっとしてみることにした。
八瀬といえば隆慶一郎の花と火の帝だが、どうにもおしなべてこの辺のお家は新しげでちょっと前の今風で、歴史的な味わいのない町並みであった。
しかし歴史的の成り行きを考えれば江戸時代初期にはその時なりの新しく小奇麗な町並みであったやもしれず、ここは代々そういう風なのやもしれず。



八瀬天満宮の杜は、そういうウダウダ無しに、普通に良い杜であって良い感じであった。

腹広蟷螂 2

2010年08月08日 21時49分58秒 | 
上等そうなお宅の白壁に、妙に存在感のあるゴミのようなものが、と思ったらカマキリの幼虫であった。
腹部分が平べったく、それを持ち上げる威嚇ポーズはハラビロカマキリの特徴、であるそうだ。
と、いってもこれではわからない。まるでごみのようだ。



拡大。
これくらいだと、ごみではなく虫であることはわかる。

大きくなるまでにはまだしばらく時が必要でありそうだが、
とりあえずもっと目立たないところに移動するべきだろう。

塩辛蜻蛉 4

2010年08月04日 21時54分38秒 | 
横倒しになった花の草の上が安定するシオカラトンボ。
いまさらシオカラトンボがいるからといってカメラを向けることも少ないが、青色系の生き物にはやはり目を引かれるものがあるし、光沢質でないマットな質感も味わいのあるものだ。

こういうのであれば、羽ばたき始めて浮かんだ瞬間などがとても良いシャッターチャンスになると思うが、シオカラトンボにそれを頑張るほどの動機は、ちょっと無い。