花鳥虫風月

α9とX100Vで、主に京都の花鳥写真で綴る重め写真ブログ。

にいにい蝉 2

2008年08月16日 22時11分13秒 | 
羽が、透明とゴチャゴチャ模様のマダラになっている小型のセミがニイニイゼミ。
停まっている桜の木の枝は、光沢があるので模様が馴染まず、わかりやすい。
枝の先には葉に隠れるようにクマゼミがいるので、サイズ比が分かる。

今年7月の下旬には蝉の声が少ないと書いたが、8月に入ると普通に大きい声で聞こえるようになった。
そろそろミンミンゼミ、ツクツクボウシやヒグラシの声も聞こえはじめ、夏の終わりも近いことを感じさせる。

芙蓉 3

2008年08月15日 23時42分41秒 | 春夏の花
ちょっと嘘っぽいほどに真っ白なフヨウの花。

ムクゲよりも大振りでハイビスカスほど濃ゆくもない、良いバランスの花。
そういう本質的な部分もさることながら、芙蓉という字・音も美しい。

これでアゲハ蝶などがやって来れば言うことはないが、訪れるのはだいたい虻・蜂・ハナムグリばかり。
まさに、珠に瑕といったところである。

熨斗目蜻蛉

2008年08月13日 22時04分56秒 | 
羽の先が黒くて、体が茶色と黄色のツートンなのはノシメトンボ。
羽の先が黒くて体が赤ければ、小ノシメトンボかリスアカネ。
ということで、地味なのに種類を調べやすいのがコレ。しかし初めて見た。




切り株にたたずんで、良い雰囲気の後姿。




ヒノキの葉に停まるところ。
正確には、一旦飛び立ってぐるリと回って帰ってきたところ。
後ろ足が上手く着地できていないようだが、ちょっとよろめいたりもせず安定している。

こいつは茶色が甘いので、コノシメの未成熟体かもしれない。ノシメの未成熟体かもしれない。
胸の模様で区別はつくということだが、なかなかこれはお手上げだ。

宇治川花火大会 3

2008年08月12日 21時43分00秒 | 春夏の風景
先日来の続き。

最初の写真は、上る途中で3段ほどアクションのある花火の2つを重ねたもの。
スローシャッターではそれが花の下の葉っぱのようになって面白い。


カラフルな火花が広がったあと迷走するタイプ。
動いていても奇妙だが、止めて見ても奇妙だ。


部分拡大。
縦横の煙の尾が美しい。


下の赤い吹き上げ系の花火が無茶だ。
花火大会も後半にさしかかると煙の量が凄まじい。


一番上のは何かをかたどったらしい花火であったが、こうして見るとさっぱりわからない。
下の火は緑色になり、煙はますます尋常でない。


色んな花火の複合の一瞬。
右上の平たく広がるタイプのが音が一番大きい。


広がった先でバチバチと光る巨大線香花火。
それにしても色んな花火があるものだ。


写真写りとしてはこういうワサワサするのが好み。
それだけではまとまりに欠けるので、このように普通のも重ねたい。


フィナーレ第一弾のスターマイン。の、終わって散っていくところ。
バンバンやってる最中は光と煙が多すぎて真っ白になってしまった。
どちらかというと目で見るほうに集中していて、適当にリモコンのシャッターボタンを押していただけだったからだ。仕事じゃないから、そんなもんだ。

今年のこの花火大会のテーマは源氏物語1000年記だということだが、見てもそこはよくわからなかった。
まぁ、とても良いものではありました。

宇治川花火大会 2

2008年08月11日 21時34分43秒 | 春夏の風景
昨晩の花火大会。
写真を整理したところ、50枚ほど、載せたい写真が出てきたのを20枚ほどに絞って、昨日の2枚と今日明日に別けます。

最初は、いかにもな花火。
地面からヒュルヒュルと上る光も写真に収めておかないと、それっぽくはならないようだ。
地面の斜めになっているのは、デリケートな操作が必要な三脚でワタワタしながら撮ったため。


何なのかわからない写真。
成功した写真とは言えないが面白い形が出た。


上中下とバランスが良く、上の方が特にものすごいカタチ。
中と下の間のストロボ発光的な花火も良い小技だ。


部分拡大。露光も短め。
グルジア的な時節柄、何か恐ろしげだ。


部分拡大その2。
色無しの花火も充分綺麗だが、こうして見ると余計に恐ろしげだ。


何かのアニメ的な訳わからないものが上空にある的写真。
変わりダネの花火はスローシャッターにすると思いもよらないものが写って面白い。


量で勝負のタイプ。
真下から見ればどんなふうであろうか。


もはや何が何だかわからない。
2つ3つの花火を1画面に露光するのを覚えると、あれもこれもと欲が出て収拾のつかない絵になってしまう。
これは、その中ではましな方の一葉。


これはもう困ったものだとしか言えなくなるような。
世の中には色んな花火があるものだということを知らなかったのを思い知らされもした。

この項つづく。

宇治川花火大会

2008年08月11日 01時47分58秒 | 春夏の風景
花火写真を撮るのは初めてだ。
ということで行ってきました。

メモリーいっぱい300枚以上撮ってみた。整理して明日以降にアップするが、とりあえず印象の残っているうちにも。
ほぼ全部縦向きの写真で撮って、これも横向きにトリミングした写真だ。



初めてのこことて試行錯誤しながらではあったが、有線リモコンでのバルブ撮影は実にバッチリ狙い通り。
三脚は自由雲台のヒョロイのしか持ってないのでブレた写真が多くなってしまい、これは水平の取り易いゴツイのを用意するべきであった。
ロケーションを分かっていなくて、数種類レンズを用意したが24-105の1個で足りた。画質的には微妙なレンズなのでツァイスレンズが欲しくなる。
大体ISO100で撮ったのでcRAW付保存する必要はあまりなかった。

反省点はそんなところだが、十数枚は気に入ったのが撮れていたので、まぁ満足。

青筋揚羽蝶 8

2008年08月09日 22時39分18秒 | 蝶・蛾
花から花へ、口のストローを伸ばしっぱなしで飛び移るアオスジアゲハ。
飛ぶアオスジアゲハはこれまでに何枚か撮ったが、この角度は初めてで、ちょっとそれっぽくない変な感じだ。
普段、鋭角的な羽の形が丸っぽく見えるのは、多少とも風でたわんでいる形であろうか。




そのまま正面からの吸蜜風景。
こちらはわかりやすい姿。
後翅の赤模様もよく映っている。
共に、ISO400にしては妙にノイズっぽい絵になったのは謎。時々そういうことがあるが発生条件がつかめていない。

小鬼蜻蜒 4

2008年08月08日 22時00分33秒 | 
直接花に用事はないが、花に群がる小虫には大いに用があるコオニヤンマ。
それにしては距離感の横着すぎるきらいがある。
と言っても、しょせん人間である私には羽虫の生きる距離感は分からない。
タイミング如何では5cmまでカメラを近づけても逃げないのもトンボという虫だからだ。




蔓を這わす骨組とコオニヤンマ。
細長いこちらはオス、ずんぐりした上のはメス。
よく見ると顔面が陥没していて、口まわりが何かの粉まみれであるのだが、この画像は縮小したので分かりづらい。

コオニヤンマは、名前に小とつくが普通のオニヤンマに獰猛さで劣るものではないらしいので、まぁ、何につけ色々あるのだろう。

背黒鶺鴒 6

2008年08月07日 18時46分53秒 | 
何か知らないが白黒まだらのセキレイ。
白眉の感じから、白セキレイよりは背黒セキレイであるように思う。

珍しげなのが良いが、残念ながらあまり綺麗ではない。
若鳥からの毛の生え変わり中かもしれない。



お馴染みの、普通のセグロセキレイ。
模様的に、ハクセキレイよりもシャープな印象がある。




こちら、先々月の若鳥。
黒部分も白部分も灰色っぽい。
背景は半分枯れたバラ園。

これらは野鳥の中では最も珍しくないもののひとつ。

星三筋蝶 3

2008年08月05日 23時13分39秒 | 蝶・蛾
蝶が停まった程度ではこゆるぎもしない頑丈な椿の葉の上のホシミスジ。
蝶の停まっている葉の先が、こちらに表を向けて銀色に光っているのがこの写真の一番綺麗な部分。
ホシミスジも渋くて地味ではない良い蝶である。
私の写真では飛び方の綺麗さを表現できないのが歯がゆいところではある。
もっとも、それを表現できた写真など見たことは無い。



翅を一瞬間閉じて裏の赤茶色を綺麗に見せてくれた一葉。
色を出したかったので明るめに撮ったら、光の強いあたりがどうしても滲んだように写るが、そこは巨大な高級レンズでないので仕方が無い。
ミスジチョウの類は派手でもないのに警戒心が強いので、毎度困らされる。





ところで、内容とは関係ないがgoogleのグーグルマップで日本にもストリートビューがついた話題で、京都エリアのストリートビューはちょうど桜の花の時期に取材されていて見ごたえがある。
たとえば私の好きな嵯峨野広沢の池は、中心部より未だ早いが、こんなんである。
http://maps.google.co.jp/maps?f=q&hl=ja&q=%E4%BA%AC%E9%83%BD%E9%A7%85%EF%BC%88%E4%BA%AC%E9%83%BD%EF%BC%
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空気を読みすかせてくれて、楽しい。

蝶蜻蛉 3

2008年08月04日 23時50分31秒 | 
睡蓮の、池というか水ために、立ててある品種名の札立てに停まるチョウトンボ。
背景左下の紫のモヤはスイレンの花のぼやけたものだ。

チョウトンボの黒羽が光を受けたときの紫光りはいつどこで見ても変わらずキレイで嬉しい。
手前側の前羽はちょうどこちら向きになっているのでほとんど見えなくなっているが、無いわけではないので安心して欲しい。

大和小灰蝶

2008年08月03日 22時23分36秒 | 蝶・蛾
花壇の中のヤマトシジミ。
ヤマトシジミといえば茶色っぽいと思っていた。
白っぽい個体はルリシジミによく似ている。黒斑が大きめなので、よく見ると明らかに違う。



花は大きくないものだが、より小さいものが停まっているといかにも大きく、どぎつく見える。
たぶん停まっているのがアゲハだったら可愛らしい花に見えただろう。
一応、50%ほどに画像を縮小したらほぼ原寸大の雰囲気になる。

朝顔

2008年08月02日 22時06分31秒 | 春夏の花
昨日から8月になっている。
だからといって既に何でもない年齢になっても、そこはかとなく浮ついた気分にもなろうというものだ。

で、アサガオ。
光を浴びて、毛のチクチク感と花のしっとり感がうまく写ってくれた。
記憶の濃いものはやはり強い。



意外に、もう花が終わって実の膨らんだものも多い。
そんなもんだったか。

百日紅 4

2008年08月01日 21時05分21秒 | 春夏の花
手折った枝一本を地面に突き刺したようなサルスベリ。
これだけ若くてもこんな咲き方をするのか、と感心しきりでシャッターを切った。
が、ひょっとしたら本当に誰かが手折った枝を地面に突き刺して行ったものかもしれないと今更に思った。
風でワサワサ揺れていたのでそんなこともあるまいと思うが、何せその場で確認しなかったものだから何事にも自信が持てない。
矮性サルスベリといって大きくならない種類もあるらしいけれども、その写真と比べて、それとはちょっと違っていそうだ。


やはりサルスベリといったらこういう感じ。小さくミツバチも写った。

この花は名前通り100日ほど、これから延々10月頃まで目にすることが出来る。
まだ蕾が多いが、それが咲く頃には今の花はしぼんで、その花もしぼむ頃には新しい蕾が咲きはじめることになる。
散れば咲きして百日紅。 加賀千代女。



1枚目の写真につきまして、もし種からサルスベリを育ててどんなふうだったか、ご存知の方がいらっしたら是非コメントください。