花鳥虫風月

α9とX100Vで、主に京都の花鳥写真で綴る重め写真ブログ。

片栗

2007年04月18日 20時55分15秒 | 春夏の花
植物園銘柄的な花写真で続けておりますが、中でも王様的なもの。
桃栗3年、カタクリ8年とも言われる、種から花が咲くまで8年かかることで有名なカタクリの花。

山野に自生している分は花好きな人が根こそぎ持って行くので絶滅寸前だとも言う。
普通に綺麗ではあるが、そのせいで絶滅云々のレベルでは無いので、まぁ人間の業の深いことである。
植物園でも花の周りに縄を張って近づきにくくしていて、そんな大層なものかはともかくと思いつつ、園の人の労力に敬意を表する記念写真。

瑠璃繁縷

2007年04月16日 23時41分40秒 | 春夏の花
深く鮮やかな青が鮮烈な、ルリハコベの花。
元来は海辺の花であるそうだ。そう思って見ると、どこか野山の花とはたたずまいが違う。
目で見る限り簡単に気づくものではないが、花びらの先がフリルっぽい飾りになっているのも変わっている。


ブレていてナニだが、真横から見た姿はSF的でもある。
良い色だ。

勿忘草

2007年04月15日 22時24分13秒 | 春夏の花
漢字名を一発変換できるほど名前の有名な花、わすれなぐさ。
名前ほど姿が知られていないのは、どこかで見ていてもすぐ忘れてしまうとりとめのない姿のせいだろう。

マクロ。
色とか質感とかサイズとか、全体に安っぽい。

マス的に視界中一面に広げれば綺麗そうではあり、花壇的な花ではあるが実際は花壇向きではないと思う。

射干 4

2007年04月15日 00時48分23秒 | 春夏の花
このシャガは、確かにヒメシャガではなくシャガであるがずいぶん青みの強い花。
青の斑点が点にならず滲んでぼやけた感じ。
ちなみにヒメシャガというのは、もっと小さくて全体が紫がかった花の咲くアヤメの仲間。

この青っぽいシャガは、これはこれでたいへんに美しいが、アヤメの種類は青いのが多いので、やはりシャガは基本的には白いのが良い。

この場所は薄暗かったのでpro1マクロの出番は無し。

射干 3

2007年04月14日 22時44分59秒 | 春夏の花
そろそろ色んな花が咲いているだろうというタイミングに天気が良かったので、久しぶりにpro1のバカマクロコンバージョンレンズを使用してみた。
花マクロ写真もここまで寄れば思っていたより面白いもので、またちょっと色々考えてみるかなとも思った。

そんな、シャガの写真である。これはノートリミング。

こちらはかなりトリミング。
ヒラヒラの先が実は半透明で、粒粒のキラキラ感が氷のようで、何の写真がパッと見でわからないがとにかく美しい。

褄黄蝶

2007年04月12日 22時08分12秒 | 蝶・蛾
むらさきけまんのはなにとまるつまきちょう。
なかなか、馴染みがないので平仮名で書くと切れ目がわからないが、紫華鬘の花に停まるツマキチョウである。
見ての通り、綺麗なのか汚いのか判断に苦しむ姿をしている。
紋白蝶とは羽の形がずいぶん違う。

白いものは、写真にすると光の具合がいまだに難しく、暗めに撮って明るく補正すると暗かった背景にノイズが立つし、色が眠くなるし、
今現在の自分的には白いものはもう盛大に白飛びさせてしまう方が正直な絵であるという判断である。


瘡の王

2007年04月11日 22時54分44秒 | 春夏の花
まだ茂らない林の中で黄色い花が藪の中に咲いていた。
蛇苺かと思ったが、これはクサノオウという凄い名前の草である。

芥子の仲間で、薬草としての効果が高いらしい。
晴れていた空がにわかにかき曇っていくなかで、美しくも薄気味悪い雰囲気があった。


ところで、基本、一眼の方には望遠レンズを付けているので、不意に良い風景に遭ったときにポケットサイズのワイドレンズなカメラが欲しいと、このとき強く思った。
カバン広げて替えレンズをガチャガチャやっているうちに気分が飛んでいくことがあるからだし、天気が悪いとそれも出来ないし、pro1はやはりそれなりの荷物になるからだ。
そういうわけで、高級デジタル一眼用Foveonセンサーを28mmズームなしの小さいボディに詰め込むシグマDP1(発売日未定)を本気で考えていたところ、リコーのGX100というのが24mmからの3倍ズームで1cmマクロもokという変態的スペックを備えて再来週には発売になるという。
実用性のGX100か、夢いっぱいのDP1(発売日未定)か、実に悩むところだ。
迷っているととても豊かな気分になるが、今度は流石に両方は買わない。

青鷺 9

2007年04月10日 22時05分56秒 | 
以前こういうのを撮ったことがあったが、それよりもう少し早い時期であれば、あるいは可愛らしいものでも出てくるのではなかろうかと思って行ってみた。
具合の良いことに親子で居るところを見られたが、しかし可愛らしいものではなかった。


タイミングは最高だったが枝で目が隠れた残念な一葉。
おかんの目が恐い。子の方は目をつぶっているようだ。
基本的には頭の毛はペタっとしているアオサギだが、子育てモードの時は気が立っているのか、毛が立っているようだが。


ところでサギの目は両目で下を見やすいように付いているので、見下ろされるととても気味が悪い。

小鷺 3

2007年04月09日 22時42分44秒 | 
以前にも何度か鷺や杜若の写真で出ている場所。
鷺の集合住宅の中で、コサギの求愛ディスプレイと思われるシーン。
写真は、我ながらコサギという鳥はこんなに美しかったのかと思えるほどの幻想的な雰囲気があるが、
周囲に響き渡っていた声の呆れるほどの汚さと騒々しさがマイナスであった。
鷺くらい大きなものを襲って獲って喰おうという生き物の居ない場所ならではの悩みのなさで、この接近も許してくれる。


上の写真から、真上を向いて垂直ヘッドバンキング。
速い動きではないが、暗かったのでブレている。

フサフサの尾羽はこういう時にしか広げないが、出し惜しみというか、もったいないものだ。

雪柳 2

2007年04月09日 00時11分14秒 | 春夏の花
本日は、関係ないけど都知事選でスクラップ&スクラップの人の健闘を確かめるべく、の間にも更新。

寄って見ると意外に雰囲気の変わるユキヤナギ。
ぼやけても赤いのは椿の花。
頭の中にお花が咲いている、の表現に使う場合はもっと大振りな花であるべきであろうが、我ながら結構な感じに写せているので、これくらいなら小物の頭の花畑には充分かと思われる。

大物陰謀家に届いたやけっぱちな悪意の一票は開票95%で一万票を超えた。
民主党の小物は、プッシュされるたび漂う小物感がいかにも民主党を体現していた。

入内雀

2007年04月08日 22時18分47秒 | 
蜜を目当てに桜の花をむしるニュウナイスズメ。
オスは雀に似て、頬の黒点がないのでつるっとした感じ。茶色部分が普通の雀より赤っぽくもある。


メスは模様的にはスズメに似ていない。が、カタチ的には見れば見るほどスズメであるので雀なのであろう。

満開のソメイヨシノの中に埋もれて陰の中で、明るく調整しても微妙な写真であるが、姿はわかるのでOK。

海棠

2007年04月07日 21時05分24秒 | 春夏の花
一見して桜の仲間に見えて、実際に桜と大差ないが、これはカイドウの花。
秋カイドウとは色以外に関係がない。

今日はずっと週間天気予報で雨のはずだったものが、昨日の予報で晴のち曇りになったので油断して出かけたら雨が降った。
雨粒の付いた花の具合も悪くないし、一番お目当ての鳥写真はちょうど雨の止んだ時に撮れたので文句は言わないが。

久しぶりの出番になった28mmF1.8の感じも良く、心身ともに平癒完了である。

西洋辛子菜 3

2007年04月06日 22時57分13秒 | 春夏の花
菜の花や、日はもうずいぶん西だが月はまだ上る気配もない。

αもpro1も持ち合わせていなかったのでケータイカメラで。
これもなかなか、というよりも逆に、馬と鹿の区別の付かない人や筆を持たせてもヽくらいしか書けないような人のまともに扱える代物ではない。
この被写界の深さは頼もしいが、偉そうなカタログスペックの『オートフォーカス』の意味がないとも思える。

風景的にはなかなか豪勢で、綺麗なうちに大きいカメラでリベンジしようという値打ちがある。