花鳥虫風月

α9とX100Vで、主に京都の花鳥写真で綴る重め写真ブログ。

鹿の子百合と黒揚羽蝶

2006年08月17日 21時11分57秒 | 蝶・蛾
出来過ぎているくらいにライティングの良い、クロアゲハとカノコユリの一葉。
百合という花は細かく見るとどうもグロ系の部分が多いので私はあまり好きではないが、アゲハくらいのものと一緒であれば随分印象が変わる。

細かい蜘蛛の糸が張っているのと、アゲハの後翅がボロボロなのが雰囲気を引き締めている。

送り火・船形

2006年08月16日 22時52分37秒 | 春夏の風景
望遠の圧縮効果で何だか凄いことになっている、送り火の船。

いわゆる大文字は「人形」で、「妙法」に導かれて(加茂)川を「船」で渡り、対岸に着いて(「左大文字」)、「鳥居」から西の方の浄土へお送りするなどと言うと優雅だが、かようなファイヤーが道になるようではどうにも向こう側も楽な世界ではなさそうだ。

送り火・大文字

2006年08月16日 22時43分44秒 | 春夏の風景
2時間半前の写真、大文字山の送り火。
1kgに満たない華奢な三脚ではバランスの悪い100-400apoを支えるのはかなり無理があって悔いを残す所があったが、しかしそういう以前に地獄の劫火的な一葉。

糺河原から加茂川側へ移動したあたりのポイントから。
目で見る分には実に綺麗な送り火であるが、寄って見るのとでは違いがあるとかの含みは欲しくない。

青目虻

2006年08月13日 21時56分39秒 | 
見た目の恐ろしくおぞましい虫は数あれど、中でも究極に近いものの一つがこのアオメアブ。
目の青緑から、ごってりした配色の体。異様に膨らんだ胸部から背面、ごつい足。

合体ロボの3号機といった面持ちのカタチで、この写真では口を小さい虫の脳天に突き刺して汁を吸うという行動。
こちらでは尻から内容物を吸っている。
どちらにしても恐ろしい。

が、そういうものだけに惹かれるものがある。ごく小さな虫であるとは言っても。

SIGMA aspherical 28mm f1.8 (旧型)

2006年08月13日 00時58分50秒 | Weblog
ブツ撮り用の良い中距離単焦点レンズは以前から欲しかったが、実はpro1で充分過ぎる程なのだが(レンズ買ったシリーズの撮影は当然ながらpro1)、つまりこういうのを買ったということだ。

10月にSONYが復刻する35mmF1.4Gが実に魅力的であったのだが、APSC換算したら50mmF1.4中古で¥25,000を銀塩一眼で使うのと大体同等の品に¥160,000出すかといえばかなり悩むどころか論外な所であって。
そんな時にこういう28mmf1.8というものが¥13,000だったので、よほど悪くなければ渡りに船、というものという他無い。

で、肝心の使い心地は、AFが割と不正確でαSDのファインダーではピントがつかめないのでMFも難しい他は非常に良い。
レンズのスペックではf1.8だがカメラ上ではf1.7と表示される。多少のお得感。
で、こんなこともやってみた。
f1.7
f2.8
f8.0
f22.0
f22まで絞ってもピクセル単位でシャープなのはご立派。f1.7でも合焦部はやはりクリア。

細かいところでは、フード内側の反射防止処理がフェルトになっているのがちょっと高級感。

黒揚羽蝶 2

2006年08月11日 23時59分17秒 | 蝶・蛾
花に戯れるクロアゲハ。
意外に足が長い。


アゲハというとナミアゲハ、キアゲハが文字通り標準だが、カラスアゲハ、紋黄アゲハ、長崎アゲハなど種類的には漆黒のアゲハのほうがむしろ標準。
ただ、目立つには目立つがどうにも落ち着いた被写体になってくれにくいのが難。
紋黄アゲハなんて停まってるところ見たこと無いし。

写真は、珍しく吸蜜に停まってくれたところのクロアゲハ。
黒地に黒の羽の模様が、これはこれで美しい。

女郎花

2006年08月10日 01時07分06秒 | 秋冬の花
秋の七草のひとつ、おみなえし。
この写真は去年のだが、今年ももう数週間前から咲いている。
咲いているといっても大した花びらがあるわけでもなく、先が黄色くなっている程度のもの。
この調子で初秋まで色づいている。

pro1の耐逆光性能は一級品だが、このときはなぜか間違えてiso100になっていたので、ずいぶん縮小してもノイジー。惜しい。

姫赤立羽蝶

2006年08月08日 23時28分18秒 | 蝶・蛾
ヒメアカタテハ。
アカタテハに似て、色具合が若干かわいらしいための名前か。
ツマグロヒョウモンにも似ているが、ヒョウモンは豹柄でこれはジャノメ柄。


タテハ蝶やシジミ蝶は口元がピっと出てるのが愛嬌か。
アゲハやモンシロ、セセリ蝶は顔が目ばかりでつるりとしている。
どういう意味があるのかは知らない。

油蝉

2006年08月07日 23時39分19秒 | 
8月になって絶好調のアブラゼミ。
この時期、少し大きい木を眺めれば呆れるほどの量のセミの抜け殻がひっついており、あまり良い眺めではない。

意外だが、世界中のセミでも羽に色が付いていて透明でないのは珍しいらしい。
筋の緑の美しさといい、改めてみると少々見直した気になる。
目の上で光っているのは単眼で、
角度を変えてみるとこんな風。
ストロボを当てると三角に光る。
こういうのはなかなか普通気付かない。

塩辛蜻蛉

2006年08月06日 21時40分46秒 | 
羽化したてのシオカラトンボのオスは、まだしばらく色が中途半端であるそうだ。
確証は無いが、たぶんそれであろう。微妙なシアン混じりの色が美しい。

しかし、これだけ綺麗に解像できるレンズがあれば、600万画素に飽き足らず次のステップをつい踏みたくなる心をグッと抑える日々。

川原鶸 4

2006年08月05日 22時42分56秒 | 
ヒマワリをむしり食うカワラヒワ。
黒と黄と地味な色のコントラストがこの上なく映えるが、えらく毛並みが悪いのが惜しい。
くちばしの血色が悪いのは夏色なのだろうか、地味さに拍車を掛けている。

なまじ、ヒマワリとカワラヒワの色合わせが良すぎるだけに色々ブーイングを浴びせたい一葉。