花鳥虫風月

α9とX100Vで、主に京都の花鳥写真で綴る重め写真ブログ。

α sweet Dを3ヶ月ほど使ってみた感想

2005年11月30日 23時06分27秒 | Weblog
というテーマで駄文をひとつ。

巷には(以下、αs)の解説ムック本も出て、それを読んでみるに付けてもαsの最大のセールスポイントが本体側手ぶれ補正機能であることがわかる。私もαsに決めた最大の理由はそれであった。

手ぶれ補正という機能はなかなか、暗いところでもばっちりヨ!というものではなく、ほぼ手ブレなど無い同然である写真でも、手ぶれゼロではないとのシチュエーションを補正してさらにクリアな写真になるヨ!という機能なのであることはよく知られていたりいなかったりである。
で、このブログでも言ったことがあるが、αsの写真はもともとどうしてもクリアではないのである。比較対象はキャノン。
そして、これは店頭だけで触っても意外に気付かなかったものだが、このαs、ミラーショックという奴がずいぶん派手。シャッター音もすこぶる派手。
シャッターボタンを押すとパチコーンと音が鳴って、機械の中でもパチコーンと物が動く感触がする。
コンパクトデジカメの、電子音を切れば耳を澄ますとカチリと音がして既に写真が取れているデジタル感に比べると機械使用感はとても良好だが、よほどそれなりに気合を入れないと、これで手ぶれ補正機能も相殺どころか赤字で、失敗写真を量産した。もとい、することになるだろう。
後でお店で*istとか触ってショックでしたよ。というわけで、手ぶれ補正機能は、モノのプラスアルファ程度に考えておいた方がこれから買う人には無難だろう。
今の、ちょっとウマイと思った。
ただ、手ぶれ補正の真骨頂である望遠側ではそうだが、超広角の手ぶれ補正で暗所ISO200手持ちはちょっと他には無いおいしい技かもしれない。

で、そのソフト画質だが、最近は慣れて、少々物足りなく思うことはあってもさほど問題には思わなくなっている。
というのも、肝心な時にはキャノンのpro1と二つぶら下げて、カチッとしたものが良い時とαsに付けてるレンズと逆の画角で撮る時はそれを使っているからだ。
サブ機なんていってたら本気のカメラマニアみたいだ。

デザインは、ライバル機種に比べると大きく、かといって大きすぎず重すぎず、個人的にはちょうど良い。
銀ボディのにしているが、kissやD50のいかにもデジカメな銀ボディに比べると、むしろ黒ボディよりもカメラっぽくて好感触だ。

そのボディにはライバル機よりダイヤルがひとつ多く、撮影モードダイヤルと、ホワイトバランスダイヤルがついている。
上位機種のα7DにはISO設定用のダイヤルとか露出補正ダイヤルが2段重ねで付いている。他にもボタンが鬼のように付いていて、あれには痺れる。憧れる。7D2が出たら欲しい所以である。
個人的にはホワイトバランスよりISO設定にダイヤルが欲しかったが、その辺の良くは使わないが、たまに使ったあと戻し忘れると致命傷になる機能は見えにくいところにあるより、はっきりとそこに存在していた方がありがたい。無いよりは明らかにプラスだ。


正直なところ、物足りなさはある。かなりある。
ただ、性能面での不満ではなく、欲しいのは7Dのボディ全面にちりばめられたスイッチ類や、EOS20Dの十字キーの替わりにまわるダイヤルであったりするこだわり感なのである。
ならばそれを買えといわれれば一見それまでなのだが、しかしあれは重い。そして高い。
まぁ性能に不満が無いなら良かろうと思いつつ、しばらくはこのブログを続けていくことにしてみる。