お父さんの日記

「　地震、、、大丈夫？色々準備してある？お隣と相談してね。何か合った時は、どちらかの家に集まるとか決めておいた方がいいのでは？1人だと不安でしょ？」

「　大丈夫。大丈夫。お隣とは話してはいるけど、、、水が来たら、、、、お隣さんは平家だけど家は二階があるからお隣さんも来たらいいとは思うけど、、、、もう何が起こっても1人が楽。気を使わなくていいでしょ。」


気を使わないでいたい、、、
気持ちはわかる。。。。

「　このあいだね、、、仏壇にお参りして立とうとしたら、すってんころりんって転んだの。ズボンのスソわ踏んだのかなあ、、、それでね、暑かったけどお墓参りに行ったの。いつも降りる駅でウトウトしてしまい、一つ向こう側の駅で降りたんだけど、、、、その日は用意してあったお花やお線香を持って来るのを忘れてね、、、、結局、一つ向こうの駅で降りてちょっと歩く事で、お店に寄れてお花もお線香も買う事ができてね、、、お父さんが助けてくれたと思うのよね。それからお父さんの日記を読んでるの。どんな小説より面白くてね、、、ずっと読んでるの。沢山あるでしょう。。。」


「　えーー　お父さんの日記って事実が書いてあるだけでしょ？！今日は天気がよかった、、、、とか、、、、午後は急に雨になった、、、とか、、、」

「　そんな事ないよ。あなたの妊娠を知ってから出産まで、面白いからあなたも読みなさい。付箋貼っておいたから。」





お父さんはずっと日記を書いていたっけ。
自分の思っていた事はいい出す事少なく、、、全て文字にしていたっけ。

私にはお母さんがどうしてお父さんが好きだったのか、よくわからない。
しかし、、、、
実は仲良しだったんだ、、、とはよくわかる。。。