Digital photo's diary

自称「暇人」によるデジタル写真日記。

エピソード6 廊下で徒競走

2023年09月17日 | デジタル写真
リハビリのNさんとYさん。
そもそもリハビリの目的は例えば怪我や病気等で歩けなくなったのを歩けるようにすることが最終目的です。
しかし、私の場合入院した時点で普通に歩けたし、自分で言うのも何ですが器用な方なので大抵の作業も普通に出来ました。
病院側としては入院させるからには何かやらないと・・・とでも思ったのでしょう。
つまりスタート時点でゴールの目標を達成していた訳ですからリハビリさんもメニューを考えるのに大変だったと思います。
これならSさん(私)も出来ないだろうと毎日難しそうなリハビリメニューを用意してくるのですが、私が簡単にクリァーしてしまうので「Sさんにはもうやる事がありません」とまで言われてしまいました。
「じゃ、明日は俺が短パンTシャツで待ってるから廊下で30m走でもやりますか?」と、冗談で言って翌朝本当にその格好で待っていました。
Nさんは学生時代ソフト部でピッチャーをやっていたというから勝てる気はしないけど、Yさんの方は運動らしい運動はしたことが無いとの事なので5mのハンディをあげても絶対に勝てる自信がありました。
翌朝やってきたYさん、「本当にやるんですか?そんなことしたらSさんは強制退院、私も始末書だけでは済まないですよ・・・・!!」と弱腰になっていました。
「じゃ、代わりにダンベルを持ってきてくれないかな・・・・退院してから釣りを再開するのに筋力を鍛えておきたいので」と言ったら「ここは病院でスポーツジムじゃありませんよ。勘違いしないで下さい!!」ときつめに叱られました。
と、何時もこんな調子なので「この人、何のために入院してるんだろう??」と、不思議に思ったに違いありません。
結局Yさんが用意してきた物はけん玉でした。
「俺にやらせる前に一度やって見せてよ」と言ったら何回やっても出来ませんでした。
私もけん玉はそれほどの経験も無いのですが、やってみたら偶然と言うか奇跡と言うか1回目で成功してしまいました。
リハビリのYさん曰く「もういいです!!」
こんな感じでリハビリをしていたので、私だけじゃ無くリハビリさんたちも結構楽しんでたと思いますよ。
リハビリ担当の部屋でそんな話で盛り上がったらしく、その後担当のリハビリさん以外の色んな人がやってくる様になりました。
変わった患者さんが居るから一度見に行っておいで・・・とでも言われたのでしょう。
初めて会った人には「趣味は何ですか」と聞いて、それに関係した話題でお話をすると直ぐに仲良くなれました。(Netflix (ネットフリックス) の話題が一番うけましたね)
色んな趣味にお金と時間を掛けてたのが、こんな事に役に立つとは。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿