この所、毎日のように雷雨がありますね。
朝夕の風も涼しく、草むらでは虫の声が聞こえたりして何となく秋の気配も感
じられます。
普段は冗談ばかり言っている釣仲間のGさんが、今日に限ってしんみりとした
口調で言った言葉が妙に頭にこびり付いて離れません。
「鈴木さん、もうヒグラシは鳴いてんのかな・・・？あの声を聞くと何となくもの悲
しくなってしまうんだよね。退職してみんなからは毎日好きな事が出来て良い
な～なんて言われるけど、何て言うか・・・、満ち足りないというか・・・心に
ぽっかり隙間が出来てるって感じなんだよね・・・。これから先もこんな毎
日で終わってしまうんかね・・・・」
言われてみれば私自身も時々そう感じる事があります。
早く仕事から解放されたい、早く子供達が一人前になってくれたら・・・etc
その時はどっかりと肩にのし掛かっている重い荷物だと思っていた事が、実は
張りのある毎日を過ごせる為のパワーの源だったのかも知れませんね。
そう考えると、人間、何らかの負荷を持っていた方が余計な事を考えないで済
むのかも知れません。
自分自身にも言い聞かせるつもりで、「何言ってんだよ！、人生の終わりじゃなく
て未だ通過点なんだから、ギブアップするにはちと早いんじゃない。その気になれ
ば今からだってまだまだ色んな事が出来るよ」と返答したものの、ちょっと不安にも
なりました。
