
私は以前、パラノイドな彼女(「前の彼女」を参照)と水虫に悩まされていた。前者に抜け道はなかったとはいえ、後者の存在は、私の中で日増しに大きくなっていった。
「痒い・・」
見ると、足の指の間とかに水泡が出来ているのだ(おまけに日々増幅)。詳細は略すが、とにかく不快極まりない、私の中の多くの関心とエネルギーを必要とする、まったく厄介なやつらだった。
市販の塗薬、専門医(不当な扱いを受けた)の他、やれ緑茶成分だ、やれ40℃に温めた酢だといった具合に、一般によしとされているものは、全て試した。しかし、その何れもが、私の病を完治へと導かなかった。
例えば、市販薬の場合はこうだ。堪らないむず痒さを堪えた私が、やっとたどり着いた自宅で足を洗い、患部に薬を塗る。(とってもキモチがいい・・)。学習した私が説明書通り、日に三度、塗擦する。すると、症状にやや改善が診られるのだが、それを1年続けてみても決して完治はしない。つまりは、質の悪いクスリに溺れている、麻薬患者と同じ境遇を繰り返すのだ。
「これではいけない・・」
その数ヵ月後のことだった。一念発起した私は考えた。そもそも、この白癬菌なるものとは、一体何なのか。カビの一種である。カビ・・?
ポク、ポク、ポク・・。チーン!(一休さんイメージ)
そして、私は開眼した。「カビには・・」
そう!「カビキラー」なのだ。
翌日、コンビニでカビキラーを購入してきた私は、早速、夜毎患部への噴射を行った。すると、不思議や不思議。それまでの私を悩ませていた彼ら(白癬菌)が、見事に死滅していくではないか(まるで耳を澄ませば、その断末魔の叫びが聞こえるようであった)。そして、3ヵ月後には、彼らの駆逐にほぼ成功しのたのだ(さすが、5分で根に効くカビキラー!)。蛇足ながら、現在市販されているタイプには石鹸カスバリア成分(これで、シャワー時での洗い残しも大丈夫)まで付加されている。恐るべし、ジョンソン株式会社。
「大人になるとは、ウィルスに慣れ親しむことだ」
以前、とある著名な細菌学者が口にした言葉だ(厳密には、カビはウィルスでない)。この出来事を境に、私は世の中へのものの考え方を大きく変えた。自分が如何に固定観念に縛られ、自己中心的に矮小化させた世界に住んでいたことに気付いたからだ。今は亡き、我が友(白癬菌)たちよ。私は決して、君たちの犠牲を無駄にはしない・・。
追記:当たり前のことですが、ジョンソン㈱さんでは正規用途意外に使用しないことを、厳しく注意書きしています(とはいえ、私の例は全て事実です)。
また、現在の私は、カビキラーを多用し過ぎてささくれた足に、アロエクリームを塗布しています(ちゃんちゃん)。
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記事を楽しく読ませていただきました。まことに愉快、痛快な記事ですね。
ところで、カビキラーとはどんな成分を含んでいるのか、調べてみました。
やや、唖然としましたね。
「次亜塩素酸塩、水酸化ナトリウム(0.5%)」・・
次亜塩素酸塩は、とても強力な殺菌・殺カビ成分ですが、これは人体への適用は認められていません。強力な消毒薬で、人体への害、損傷も著しいのでしょうね。水酸化ナトリウムも強力に皮膚を侵します。
あなたの皮膚はとんでもない障害を受けたと思います。皮膚科で治療されるのが望ましいように思いますが・・・。
なお、カビキラーで皮膚を処理した場合、蛋白成分などが変性壊死します。この状態になると、薬剤などは通りにくくなり、皮膚の深部にいる水虫菌は保護されてしまうのです。私の経験では、皮膚を壊死させる処理では、水虫を完治しにくいのです。
もし水虫が生き残っていれば、当方までご相談ください。
bonita-koji さんのこの記事を、水虫道場でご紹介させていただきました。上のURLをご参照ください。
水虫に悩む読者には参考になると思います。
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