弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

地下鉄九段下ホームで撤去された壁

2013-08-07 20:26:47 | Weblog
私はピアノレッスンの日は、地下鉄都営新宿線新宿方面行きに乗り、九段下駅で東西線に乗り換えます。
新宿線を九段下駅で降りると、従来存在した壁が撤去されており、同じホームの反対側に半蔵門線の押上方面行きが停車します。私は東西線利用ですからこの壁撤去の恩恵には浴していません。

ところで、この壁撤去が本当に利便性向上に役立ったのか、疑問に思っていました。
壁撤去の恩恵を受けるのは、新宿線で馬喰横山方面から来た客が半蔵門線に乗り換えて大手町・水天宮方面に向かう場合か、半蔵門線で渋谷・永田町方面から来た客が新宿線に乗り換えて市ヶ谷・新宿方面に向かう場合のみです。いずれも九段下駅で乗り換えて反対方向に向かうということで、そのような乗客がはたしてどの程度存在するのだろうか、と疑問に思っていたのです。

同じ疑問を、フォトジャーナリストの櫻井寛さんも感じたようでした。7月10日の日経新聞夕刊「にっぽん途中下車」に記事が掲載されていました。
問題の壁は、猪瀬都知事に「バカの壁」呼ばわりされ、今年3月15日に撤去されたものです。
櫻井さんは実際に九段下駅まで出かけ、念のため、1時間ほど眺めていたそうです。その間、このホームのみを利用して新宿線と半蔵門線を乗り換える客は一人もいなかった、ということなのです。
「バカ呼ばわりされた壁が気の毒になってきた。壁の撤去費用が回収できるのはどのくらいですかね、猪瀬さん?」(日経記事から)
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