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安倍官邸の陣容が固まった

2012-12-27 21:25:09 | 歴史・社会
第2次安倍政権の官邸の陣容について、わかった範囲で記録しておきます。

総理大臣 安倍晋三
 ├副総理 麻生太郎
 ├官房長官 菅義偉
 │ ├官房副長官(事務)杉田和博(警察庁66年)元危機管理監
 │ │ └官房副長官補
 │ │   ├兼原信克(外務省81年)国際法局長
 │ │   ├佐々木豊成(大蔵省76年)財務省理財局長
 │ │   └桜井修一(防衛庁79年)防衛省運用企画局長
 │ ├官房副長官(政務)加藤勝信(衆院)
 │ └官房副長官(政務)世耕弘成(参院)
 ├政務秘書官 今井尚哉(経産省82年・前エネ庁次長)安倍1次内閣首相秘書官
 └事務秘書官
     ├中江元哉(財務省84年)安倍官房長官秘書官
     ├柳瀬唯夫(経産省84年)麻生政権の首相秘書官、06年の安倍第1次内閣時代に原子力政策課長として原子力政策大綱を策定
     ├鈴木浩(外務省85年) 安倍官房長官秘書官
     ├島田和久(防衛省85年)
     └大石吉彦(警察庁86年)

  内閣官房参与 谷内正太郎 安倍1次内閣で外務事務次官
  内閣官房参与 浜田宏一  エール大学名誉教授
  内閣官房参与 丹呉泰健(やすたけ) 元財務事務次官・小泉総理秘書官
  内閣官房参与 飯島勲   小泉総理秘書官
  内閣官房参与 藤井聰 京大大学院教授
  内閣官房参与 本田悦朗 静岡県立大学教授
  内閣官房参与 宗像紀夫 元名古屋高検検事長

  総理補佐官 木村太郎 衆院
  総理補佐官 礒崎陽輔 参院
  総理補佐官 衛藤晟一 参院
  総理補佐官 長谷川栄一 前東大教授、元内閣広報官(経産省76年)
  総理補佐官 和泉洋人 野田政権で内閣官房参与(建設省76年)

12月19日の記事「前回安倍政権崩壊の轍を踏まないために」では、前回安倍政権の官邸にどのような問題があったのかについて、上杉隆著「官邸崩壊 安倍政権迷走の一年」の記述をベースにして論じました。
さて今回の第2次安倍政権における官邸の布陣は、第1次と比較してどのような特徴を有しているのでしょうか。

《官房長官》
第1次は塩崎恭久氏で、調整能力が待たれる官房長官という役職にあって、政策能力を誇示する人物でした。それに対して今回の菅義偉氏は、安倍総理の女房役には徹することができそうです。全体統制能力はまだわかりませんが。

《官房副長官(事務)》
第1次の的場順三氏は当時72歳、元大蔵官僚ですが当時は大和総研理事長でした。事務担当の官房副長官職は「事務次官の中の事務次官」といわれるように、官僚にとって最高のポストですが、そのポストの人事に安倍総理が手を突っ込んだということで、霞が関全体に対する宣戦布告と受け取られ、霞が関がサボタージュしました。
今回は杉田和博氏71歳、危機管理監を最後に2004年に退官しています。前回の的場氏と同じような問題をかかえているように思いますが、どうなんでしょうか。安倍総理の記者会見のときにぶっ倒れたようですね。
事務副長官に元警察キャリア起用へ」TBS系(JNN) 12月26日(水)9時38分配信では、『関係者によりますと、危機管理に強い内閣にしたいという安倍総裁の強い意向で起用が固まったということです。』と書かれていますが、ちょっと安直に決まっている印象です。

《政務秘書官》
第1次の井上義行氏は総理秘書としてあまりにも非力でした。
今回の今井尚哉氏は、経産官僚の中のエース級を政務秘書官として抜擢したようです。事務次官候補であるという話と、“今回は片道切符で官邸入りした”という話とがあります。本人の覚悟はどうなのでしょうか。

《総理補佐官》
第1次は、小池百合子、根本匠、中山恭子、山谷えり子(小川惠里子)、世耕弘成の5氏が就任し、フールファイブと呼ばれていたようです。補佐官には国会議員は不適との意見もあるようですが、今回も4人のうち3人は国会議員です。

《参与》
谷内正太郎(安倍1次内閣で外務事務次官)、浜田宏一(エール大学名誉教授)、丹呉泰健(元財務事務次官・小泉総理秘書官)、飯島勲(小泉総理秘書官)と、すごい陣容ですね。
谷内氏は、第1次安倍政権を支えた2人の官僚のうちのひとりにカウントされています。今回、尖閣や日米同盟をはじめとして外交が重要と考え、招聘したのでしょう。うまく機能してくれると良いのですが。
浜田氏は、金融政策で日銀と張り合う上でのブレーンですね(『歌を忘れたカナリヤ』白川日銀総裁から送り返されてきた公開書簡)。
飯島氏はどのような目的で呼んだのでしょうか。第1次で政務秘書官が非力だったというのも、その直前の小泉政権における飯島秘書官があまりにも有能だったので、それと比較されたところがあります。しかし今回、政務秘書官は有能と言われる今井氏が就いているのですから、飯島氏が口を出すとまたやっかいかもしれません。

官邸には有能と思われる人材が集まりました。また閣僚も、総理総裁経験者や重鎮が揃っています。安倍総理は、この人たちをコントロールして方向をひとつにできるのでしょうか。

ps 2013.1.5. 柳瀬唯夫氏、長谷川栄一氏経歴修正
ps 2013.1.20 官房副長官補など追記
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