弁理士の日々

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安倍晋三氏総裁選出馬をどう受け止める

2012-09-11 21:48:29 | 歴史・社会
安倍改革支持者として言う、安倍再登板は死ぬほどみっともない
宮島理 12012年09月07日
『保守派の中で安倍再登板論が盛り上がっているようだ。私は小泉改革を発展継承した安倍改革を強く支持してきたが、そんな私でも安倍再登板はみっともないと思う。仮に総裁選に出馬したところで、橋本元首相のようになるのがオチだろう。』

私も同意見です。
小泉長期政権終了後の日本政府を概観してみると、安倍政権が一番まともであったように思います。
安倍政権の末期、マスコミはこれでもかと安倍政権をこき下ろしました。最後は、大臣が顔に絆創膏を貼っているという理由でバッシングし(ほかにも理由はありましたが)、農水大臣が辞任に追い込まれています。
当時は、“稚拙な政権だ”“お友達内閣”などと揶揄されました。しかし、その後の福田政権、麻生政権、鳩山政権、管政権、野田政権と比較してみてどうでしょうか。当時あれほどバッシングされなければならないほど酷かったとは、今となっては思えません。

そして、安倍政権が目指していたもの、そして一部実現した政策を見ると、よくやっていることがわかります。上記「安倍改革支持者として言う、安倍再登板は死ぬほどみっともない 」に列記されているとおりです。
この中でも、渡辺喜美大臣が担当した公務員制度改革の一歩前進は特筆していました。

しかし1年後、安倍氏は内閣を投げ出しました。
それまでに、閣僚の不祥事問題、消えた年金問題でぼろぼろにされていました。最後の決め手は、直前の参院選で惨敗したこと、健康を害していたことが挙げられています。私は、自民党に後から鉄砲を撃たれたことも大きいと思っています。もっとも、このときの“麻生クーデター説”は真実ではないといわれていますが。インド洋での給油活動を継続することについてアメリカと民主党の板挟みにあい、自分が辞めることで解決を図ろうとした気配もあります。

私は、あのとき安倍総理が政権を投げ出さなければ、日本の政治はずいぶん違った景色になっていたのではないか、ととても残念に思っています。福田、麻生、鳩山、管政権に比べればずっとまともな政治が行われていたでしょう。

その安倍さんが再登板ですか。
私は宮島さんと同様、どうしても抵抗を感じてしまいます。安倍さんの顔を見ると、あの“政権投げだし”をどうしても思い出してしまのです。

でも、自民党の総裁立候補者5人を比較し、消去法で消していくと、・・・安倍さんしか残りませんね。

ところで、安倍政権は閣僚不祥事でなぜあれほどのマスコミバッシングを受けたのか。
財務省の陰謀があったのでしょうか。

まず、政府税制調査会の本間正明会長が、公務員官舎に愛人と同棲していることが判明し、税調会長を辞任しました。ウィキによると、『本間の愛人問題は、同内閣の改革路線(具体的には財務省の増税路線批判と政府資産の売却)を快く思わない財務省のリーク説もあり、同内閣のブレーンだったジャーナリストの長谷川幸洋は、当時の財務省・理財局長・丹呉泰健のリ-クであると明言している。』とあります。
そのほかにも、規制改革担当の佐田玄一郎大臣の事務所経費問題、、伊吹文明文科大臣の事務所経費問題、松岡利勝農水大臣の“なんとか水”問題、赤城徳彦農水大臣の事務所経費問題などについては、マスコミがよくもこれだけ調べたなと当時は思っていましたが、ひょっとして財務省~国税庁からのリーク情報ではないかと、今では思います。
もしそうだとしたら、恐ろしいことです。

橋下徹氏も、橋下徹 vs 財務省帝国に書いたように財務省から狙われているらしいですから、くれぐれも気をつけてください。
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