弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

小沢一郎に振り回される日本

2010-08-29 00:05:45 | 歴史・社会
小沢一郎が総裁選に立候補し、政権党である民主党を二分する騒動が巻き起こっています。私としては、無名の人が立って小沢傀儡政権ができるよりはよっぽどすっきりはするのですが、管政権はもはや死に体かでも書いたように小沢さんに政権を渡したくありません。

最近小沢さんは以下のような発言をしたようです。
民主・小沢氏「米国人好きだが単細胞」-党代表選は言及避ける
『8月25日(ブルームバーグ):民主党の小沢一郎前幹事長は25日午前、都内での自身が主宰する「小沢一郎政治塾」で講演し、自身の世界観として「僕は米国人は好きだけれども、どうも単細胞なところがあって駄目だ」、「英国人は好きではない」など発言する場面があった。』(東京 広川高史thirokawa@bloomberg.net 2010/08/25 )
これから日本国の首相になろうと立候補している本人が、このような発言をするでしょうか。もし小沢さんの意図するところと違うというのであれば、またまた小沢さんの口べたが表に出たということにもなります。

小沢さんが首相になれば、当然のことながら「政治とカネ」で国会は大紛糾することになるでしょう。
政治資金規正法とのからみでいうと、小沢さんの行為は違法性が薄いのではないかと推定しています。郷原信郎氏の論評などからの印象です。一方で、4億円の土地購入の話等では、なぜそのような土地購入が行われたのか、違法性の話とは別に、小沢さんの意図を聞かないことには納得できない部分があります。
それなのに小沢さんは、検察捜査中は「徹底的に戦う」と言っていながら、不起訴が決まると「検察により無実が立証された」と述べるばかりで、国民の素朴な疑問に応えようとしません。
私としては、事の顛末を洗いざらい国民の前に明らかにすることが、小沢さんのためにもなると思うのですが、どうしてもそのような情報開示をしないですね。小沢さんは。
それが小沢さんの悪いところだと思います。よく言えば「口べた」「口が重い」ということになるのですが、首相候補である限りそのような言い訳は通用しません。

2080年4月には小沢一郎という政治家という記事で同じように嘆息しましたが、小沢さんは日本をどのような方向に導こうとしているのでしょうか。

もう一人。「管支持」から突然「小沢支持」に豹変した鳩山由紀夫です。
「小沢氏に恩返しをすべきだ」 訪露中の鳩山前首相
8月28日8時26分配信 産経新聞
『ロシア訪問中の鳩山由紀夫前首相は27日夜(日本時間28日未明)、党代表選に出馬表明した小沢一郎前幹事長について「民主党に入ってもらい、政権交代が成し遂げられたことは事実。功績は大きなものがある。私を総理に導いてもらった恩返しをすべきだと思っている」と述べ、小沢氏を支援する方針を強調した。』
一国の総理を誰にすべきかというときに、これでは「政治を私している」としか言いようがありません。前総理が口にすることでしょうか。

この1年間の民主党連立政権で分かったことは、「小沢さん以外はシロウト。小沢さんには政権を渡したくない」ということで、一体われわれ国民はどうしたらいいのでしょうか。
コメント
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