弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

ミュンヘン-ドイツ博物館

2008-05-11 11:54:43 | サイエンス・パソコン
この連休中、家内と二人でドイツ旅行を楽しんできました。
アムステルダムに到着し、そこから電車を乗り継いで、ケルン-ライン河下り-ハイデルベルグ-ミュンヘンと旅し、ミュンヘンから飛行機を乗り継いで日本に帰りました。

ミュンヘンではドイツ博物館を見学するチャンスがありました。
Wikipediaでは「技術・科学の国立博物館である。ドイツ国内のみならず、世界でもこの方面の博物館として頂点に立つものとされる。」「農業、鉱業、航空工学から、鉄道、機械、宇宙に至るまで、ドイツの科学技術を若い世代に引き継ぎ、学ばせるための博物館で、敷地面積5万平米。展示品目は約1万7千点以上。」と説明されています。

限られた時間なので、見たい展示物のみを短時間で見て歩くことにします。

1階の入り口を入ると、まずは船を展示した大きなホールです。この領域だったら見たい物が一つあります。ステアリングボード(舵板)が右舷に取り付けられているバイキング船です。探したらすぐにその模型が見つかりました。下の写真です。

  Deutsches Museum

3月3日にこのブログで、イージス艦衝突事故に関連して海上衝突防止法を記事にしました。その中でも紹介していますが、船の右舷をスターボード・サイド、左舷をポート・サイドと呼んでいます。なぜこのような名称になったのか、この記事を書く際に知ることができました。

その昔、バイキングが活躍していた頃、バイキング船の舵は船尾の幅中央に設置されるのではなく、下の図にあるように、右舷の後方に設置されていました。ステアリングボードという名称です。そこで、ステアリングボードが設置されている側の名前が、なまって「スターボードサイド」になったというのです。
また、右舷にステアリングボードがあるので、接岸するときは左舷を接岸させていました。そのため、左舷を「ポートサイド」と呼ぶようになったのです。

今回、ドイツ博物館で、上にある写真のように、ステアリングボードがスターボード・サイドに取り付けられた船の模型を観察することができ、スターボードとポートの由来を改めて認識することができました。

このあと、第二次大戦中のドイツのロケットミサイルであるV2号、第一次大戦中のドイツの最初のUボートなどを順次見ていくのですが、それぞれ別の記事とします。

なお、博物館内での写真撮影については、「私的利用の撮影は許可いたします。商用目的の場合は、電話○○までご連絡ください。」と日本語パンフレットにあります。撮った写真のブログ掲載がここでいう私的利用に該当するかどうか、現在博物館にメールで問い合わせているところです。
コメント
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