豊後ピートのブログ

元北アルプス槍ヶ岳の小屋番&白馬岳周辺の夏山パトロールを13シーズン。今はただのおっさん

バラバラで行動するパーティには、どこの山小屋でも困っている

2019年09月03日 | 遭難と救助について考える
ちょっと前の話になりますが、富士山で救助要請してきた男性が警察の制止を振り切って勝手に自力下山してしまい、救助隊が誰もいない山の中を捜索させられ、N口健さんがテレビで繰り返し激怒するという事故というか事件がありました。

救助隊が出動しているのに、助けを求めてきた遭難者がいつのまにか自力下山しているケースって、たまにあります。おじさんも一度ヤラれています。が、まあ、そんなに多くないです。そんなことより、もっともっと多くの登山者に知って欲しいのは、ウチのブログで長年書き続けている、バラバラ行動です。これで出動したけど全然遭難状態でなかったり、いつのまにか下山していて捜索隊が無駄足というケースの方が断然多いと思います。だから以下のツィートを見つけた時は、どこでも同じだなあと思いましたよ。



バラバラ行動の結果、本当の遭難に発展することもありますが、一番多いのは遭難未遂です。遅れている仲間がなかなかやってこない、遭難したのではないか?と相談されたら、山小屋の人は「大丈夫大丈夫。そのうちに来るよ」なんてことを言うわけにはいきません。どうせ大したことではないと思いつつも、様子を見に行くなりなんなりのアクションを起こすのです。

この場合、ほとんどは事故でもなんでもなく、ちょっとバテて遅れただけのことが多いです。あるいは道を間違えて、途中で気づいて戻ってきたために時間を喰ったとか、そんなところでしょうか。だからといって甘く見るわけにはいきません。急病で倒れていたり、転落滑落している可能性も捨てきれないのですし、実際にそういうケースはあります。

このツィートですと高齢者のパーティですが、私の場合は八方尾根のパトロールが多かったので、家族連れパーティで元気な小学生中学生が先行しちゃって行方不明というケースに何度も遭遇しています。稜線から私が降りていって、下からリフトの係員や警察の人が上がっていけば簡単に見つかりそうですけど、一発で見つかった試しがないですな。で、だいたいはヘリコプターを要請する寸前に本人が登場します、なぜか。

さて、ツィートですと「離れすぎたら待っているなり見に行ってください」と書いてありますが、そもそもそんなに距離が空くような歩き方をしてはいけません。全員でまとまって歩くことです。一番遅い人を2番手につけ、最後尾にしっかりした人を配置し、リーダーにパーティをまとめようとする気力があれば、普通はまとまったパーティになります。

ツイッターはじめました


ガチで考える山岳遭難の防止

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