豊後ピートのブログ

元北アルプス槍ヶ岳の小屋番&白馬岳周辺の夏山パトロールを13シーズン。今はただのおっさん

山の事故現場にドクターをホイストで降下させる試みを宮崎県で始めるとか

2015年10月19日 | 山を飛ぶヘリコプター
これってどうなんですかね?個人的にはちょっとメリットが思い浮かばないのですが・・・


ヘリから医師、直接現場へ 即治療で山間部の救命率向上へ 12月から宮崎で取り組み
西日本新聞  2015年10月17日 23時00分


既に高知と和歌山で取り組んでいるようです。



引用
県消防保安課は「いち早く医療行為を行えるので救命率向上につながる。登山者の滑落や、東九州自動車道での多重衝突事故などにも役立てたい」と話している。
引用おわり



林業での事故を想定しているのであればよくわからんのですけど、北アルプスの稜線だったら、まずはピックアップ優先だなあと思います。ドクターを降ろして治療させている間に天候が急変して吊り上げができなくなったら最悪ですからね。

ずっと昔の話ですが、遭難者をピックアップしたところでガスが急速に入ってきてしまったために降下した救助隊員のピックアップができなくなったことがあります。その時は隊員が全速力でガスが切れている地点まで登山道を下り、そこで吊り上げていました。今のヘリコプターだと2人同時に吊り上げ可能なのですが、1世代前の機種だと1人だけなので、こういうことが時たま起きていたようです。長野で活躍した「しんしゅう」もホイストによる吊り上げは1人のみでしたし、3回ぐらい連続して吊り上げ操作を行うとしばらくモーターを冷却しないと壊れると聞いたことがあります。


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1 コメント

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Unknown (ons)
2015-10-31 20:29:19
西日本の2000m未満の山岳だと、ドクターヘリが着陸して山岳部出身の医師・看護師が医療器具を担いで現場まで走る、現場で緊急手術する というような事が実現しています。

山屋さん的には早急なピックアップという認識が強いのですが、ピックアップを優先した10分で死亡してしまう人が、10分の処置で数時間持つ例も多々あるんです。
警察ヘリはもちろん、防災ヘリでも救命士が搭乗していない場合もあり、病院に着くまで患者がどんな状態かわからないというのは非常によろしくない というのもあります。

ま、宮崎のホイスト導入は、山村や山岳道路、高速道路などの着陸場から現場まで距離があるような場所が第一想定ですけども。
海外では航空隊の救命士が役割を担うのですが、日本の救命士にはできない処置が多いため、医師がヘリに乗っているのが現状です。