豊後ピートのブログ

元北アルプス槍ヶ岳の小屋番&白馬岳周辺の夏山パトロールを13シーズン。今はただのおっさん

鳥取の大山でも入山料を取りたいなあ、って知事が希望

2019年08月22日 | 入山料・入山規制
富士山の保全協力金について調べたら静岡県側だと徴収コストが約63%もかかっている模様、というネタを記事にしたら結構ウケたので、再び入山料ネタです。

大山入山料 知事「理解を」
NHK  08月21日 12時08分

今月から11月にかけての土日や祝日に、まずは社会実験ということで始めるようです。


報道では登山口と山頂付近にあるトイレで徴収って書いてあるだけで金額等の詳細はわかりませんが、さてどういう結果になるでしょうか。前の記事でも触れたように、入山料をとってもそれが徴収コストに消えてしまっては何の意味もありません。富士山の山梨県側は徴収コストが3割ぐらいですが、それだって適正と言えるかというと疑問は感じます。静岡県側に至っては、これまで問題にならなかったのですかね?

大山についてはよくわからんのですが、登山口は一ヶ所で、コースも1本みたいです。登山口が限定されていると強制徴収となった時にコスト面で有利ですが、ホントに強制でやれるかはまた別問題です。知事は目的税も検討しているようなことをコメントしていますけど、実現はかなり難しそうな気がします。ただ他の報道によると環境省も絡んでいるので、また話が違ってくるのかもしれません。




ところで、富士山の入山料で記事を書いた時、ちょこっと反応を覗きましたが、中には駐車料金や有料道路の料金に上乗せすれば簡単みたいなことを言ってる人がいました。それも実際にやってみれば大変だと思いますよ。富士山五合目に来る人は登山客だろうが観光客だろうが徴収するという方針であればまだいいですけど、富士登山目的の人だけ徴収というのであれば手間がかかるでしょう。なんせ富士山の五合目にやってくる人は年間300万人で、富士登山に来る人は20~30万人です。

五合目に来る人は全員徴収!であればまだ楽でしょうが、金額が高いと観光業者が反対するんじゃないでしょうか。

ちなみにアメリカの国立公園では入園料がありますけど、あれも調べてみると徴収コストをなるべくかけないようにしていますね。例えばグランドキャニオン国立公園に入る場合、ひとり20ドルです。が、これはひとりというより、徒歩で入園した場合です。車は35ドル、バイクは30ドルですが、これは何人でもOKです。めちゃくちゃシンプルですな。

仮に富士山の有料道路の料金所で登山者オンリーで強制徴収しようとしたら、手間がもっとかかりますよね。有料道路の料金に加えて、車内に何人乗っているのかを計算してから総額を出すことになります。また車内の誰が観光客で誰が登山者なのかを確認する作業もあるでしょう。結局、五合目登山口にゲート作ったほうが手っ取り早い気がします。

他にも入山料強制徴収となった場合、登山道の管理責任が問われちゃう可能性があるかもよ、って指摘もありました。何かあった場合、お金は取るけどあとは知らん、ってことはできないみたいです。



ガチで考える山岳遭難の防止

登山・キャンプ ブログランキングへ





この記事についてブログを書く
« お知らせ | トップ | 「ガチで考える山岳遭難の防... »