豊後ピートのブログ

元北アルプス槍ヶ岳の小屋番&白馬岳周辺の夏山パトロールを13シーズン。今はただのおっさん

夫婦で山に登るくらい仲がいいのなら、一緒に行動すればいいのに

2019年02月03日 | 遭難と救助について考える
北アルプスでパトロール中によく経験しましたが、単独の男性に声をかけると実は単独ではなくて夫婦のパーティだったりするのです。で、奥さんはずっと後方に配置状態。もちろん、その逆パターンもありました。フツーの場所ならまだいいのですが、不帰キレットの途中や八峰キレットの途中でも普通に「あ、妻ならあと30分ぐらいで来ると思いますよ-」なんて中年男性に遭遇してビビったものです。以下の記事を見ていたら、そんな昔を思い出しました。

【週末、山へ行こう】登山で夫婦が険悪にならないための方法 「1時間ごとに休憩をとって合流」
ZAKZAK  2019.1.29

引用
お互いに無理がないようにそれぞれのペースで歩くが、1時間ごとの休憩ポイントを決め、必ずそこで止まり、顔を合わせるようにする。先行した側は多少時間がかかっても必ず相手が来るまで待つようにするのがルールだ。
引用おわり

こういうのはヤメたほうがいいと思いますよ。

引用
これなら、たとえばどちらかが休憩ポイントに現れなかったとしても、「ここまでは無事に顔を合わせた。この区間で行方不明になった」ということが分かるので、ある程度場所を特定して捜索・救助に行くことができるだろう。
引用おわり

遭難者が登山道上で体育座りしていてくれればいいのですが、転落滑落や道迷いだったら徒歩1時間程度の距離であっても探すのは簡単じゃないと思います。まず第一に、救助隊が現場に到着するのにどれだけ時間がかかるのかを考えないとダメです。それに登山道から覗き込んだぐらいでは、転落滑落した登山者を見つけられる可能性はあまり高くないです。また道迷いであれば時間が経つにつれて遭難者がどんどん移動しちゃってる可能性があります。捜索範囲が広がってしまうのです。


私はよくそんな登山者に言ったものです。夫婦で北アルプスに来るぐらい仲がいいのに、なんで一緒に歩けないのよ、と。ついでに、相方がどこかで転落したり滑落しても、誰も見ていなかったら探しようがないよ、とも言っておきます。そこまで言うと、一緒に歩く必要性を認識してもらえることが多かったですな。


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