今日のひとネタ

日常ふと浮かんだことを思いのままに。更新は基本的に毎日。笑っていただければ幸いです。

秋だからって

2007年10月11日 | 日記・雑記・ただの戯言
 やたらと「秋」とつく曲だけかければよいわけではないというのはラジオ局の話。今日は松田聖子の「風は秋色」をラジオで2回も聞きました。まぁ今が春だったとして「春の予感」を2~3回聞いたとしても別に文句は言わないのですが。

 それにしても「風は秋色」ってタイトルには「秋」とついてますが曲調は「青い珊瑚礁」とか「恋の給食タイム」(?)とほぼ同じなので、あんまり秋らしくないと思うのですが。秋の曲というと「秋止符」とか「誰もいない海」とかいろいろありますが「秋桜」というのは好きではありません。

 別に山口百恵には恨みもつらみもありませんがどうにも曲調が寂しすぎていかんと。結婚式を明日に控えてるというのに「涙もろくなった母がアルバムめくりながら小さな声でブツブツと想い出を語る」というですよ。

 結婚式の前日ならそれらしく「披露宴で飲みすぎたらキッツイでぇ~」とか「新婚旅行にはどのパンツ履いていくねん」とか「二次会で旦那の友達にナンパされんようにしぃや」とか、そういう楽しい話をしてもらいたいものです。

 それが「嫁に行ったら苦労するでぇ~。たまらんでぇ~。ウンコちびるでぇ~。まぁ時間経ったら笑えるけどなぁ。」というのですから、最近の若者がなかなか結婚しないのはこの曲がヒットしたせいであると言われています。(本当か?) 今は結婚といえばいきなり妊娠して入籍するのが流行ってますが、それもこのように母と娘の別れのシーンを避けたいというのが理由でしょう。(だから本当なのか?)

 さらに結婚といえば「花嫁」という曲もありました。あれが「何もかも捨てた花嫁」とかいうのでイメージが悪いと言ってたのは「新婚物語」でしたか? そういえば私も「夜汽車に乗って嫁いで行く」と聞いて夜逃げのイメージを持ったものです。

 ということで話を秋の歌に戻しますが、本日「風は秋色」を聞いたのは「NHK ひるのいこい」と「TBSラジオ ストリーム」でした。ま、NHKとTBSに相談しろってのも無理な話でしょう。「ひるのいこい」の曲目をHPで見たら「秋止符」が先週の金曜日にかかってました。それも横山みゆきヴァージョン。むぅ~なかなか侮れん>NHK

ワルボロ

2007年10月10日 | ブックレビュー
 ゲッツ板谷著 幻冬舎文庫 

 ゲッツ板谷の本を読むのは初めてです。雑誌「SPA」の連載が好きなのでまずはエッセイを読もうと思ってたら、これは小説でした。彼がどういう人かというのはほとんど知らなかったのですが、多分これは自伝的小説なのでしょう。

 解説によるとこれが話題になりコミック化され、文庫化とほぼ同時に映画にもなったとか。中学生時代の著者と友人達の物語ですが、もちろん「悪くてボロかった」というのがタイトルの由来です。

 感想としてはすごく面白かったです。主要な登場人物は多くないしキャラクターがハッキリしてるので、登場する中学の名前さえ間違えなければスイスイ読み進められます。(まぁ学校名はほとんど数字なので順番だけ覚えればいいのですが) 約500ページありますが、結局先週土曜の鎌倉までの往復の間に全部読んでしまいました。

 受験勉強に励んでいた真面目な学生があっというまにワルになってしまいツッパリグループ同士の抗争に巻き込まれつつ友情もあり恋もあり…と、簡単に言えばそういうことになりますが殴ったり蹴られたりしたときの迫力ある表現は本人の経験によるわざでしょう。

 ただ、この2ヶ月ほどで読んだ小説が重松清「疾走」、奥田英朗「邪魔」「サウスバウンド」などで、どれも小学生とか中学生が出てくるのでストーリーを思い出そうとすると完全に混線してしまいます。まぁいいですけど。

 ということで、特に40代くらいの男性にはお勧めの小説です。女性が読んじゃダメってことも全然ないですけど。

ガンジス河でバタフライ

2007年10月09日 | ドラマレビュー
 先週放送してたドラマですが面白そうだったので見ました。原作は有名な旅エッセイだそうですがドラマは完全なエンターテイメントでした。感想としては大変面白かったです。

 長澤まさみ主演でしたが、まさに体当たり演技で泣いたり笑ったり叫んだり飛び込んだり泳いだりと、あれだけできれば言うことなし。彼女のドラマを全部見ているわけではありませんが、これまでで一番よかったのではないでしょうか?

 あれを見て原作も読んでみたくなりました。ただし、うちの子供が「インドに一人旅に行きたい」と言い出せば全力で止めるでしょう。妻が「腹話術師になりたい」と言い出したら止めるかどうかはわかりませんけど。

映画「サウスバウンド」(ネタばれ注意)

2007年10月08日 | 映画
 原作を読んだばかりなのですが本日映画「サウスバウンド」を見に行ってきました。ということで今日の内容はバリバリの「ネタばれアリ」ですので、映画をまだ見てない人というか予備知識無しで見たいという方はご注意下さい。読まない方が賢明です。

 今回は原作を1週間前に読んだばかりの私と、奥田英朗ファンでどういう話かはちょっとだけ知ってるけど原作はまだ読んでないという妻の二人で行きました。朝9時40分からの回だったのですが、劇場内は200席に対して40人ほど。まずまず話題になってるようです。

 原作のレビューは先日書いた通りですが面白いと思ってます。映画の感想はそういう者のごく個人的な意見として好き勝手書かせていただきますが、率直に言うと「期待が大きかっただけにガックリ来た」の一言に尽きるかと。

 そもそもあの話を2時間程度に収めるには無理があるので、原作のあらすじをサラッとなぞった上で西表島の風景で締めくくったという感じ。不満に感じるポイントとしては、

・追い詰められて東京を離れざるを得なかったという感覚が乏しい
・原作に見られた西表島での生活スタイル、すなわち「お金がなくても住民みんなが無意識に助け合う」という雰囲気が伝わってこない。

の2点に集約されます。一番の問題点は「アキラおじさん」が出てこなかったことでしょう。妻に「話わかったか?」と聞いたところ、やはり「子供がケンカ相手を殴っただけで急に西表島に行かなきゃいけないとこが唐突でわかんなかった」と言ってましたし。

 これ以外に細かい事を言うと、母親の実家の事とか子供の友達関係の事とか長女の出生の秘密とかいろいろありますが。また、アカハチとかガンジンさんとかパイパティローマとかそのあたりももうちょっと突っ込まないと映画だけ見るとわかりにくいのかなぁと。

 役者さんについていうと父親役の豊川悦司はバッチリ。期待以上でしたので文句ありません。ただ、この配役を聞いたために映画全体への期待が膨らみすぎたという弊害もありますが。

 あとは巡査役の松山ケンイチもすごくよかったです。彼はたしか青森出身だったと思いますので沖縄のしゃべり方も相当勉強したのでしょう。今回はわかりやすいキャラクターと言えばそうですが、大げさにやると目立ちすぎるのでさりげなく上手く演じたという印象が強いです。若いうちからああいう雰囲気が出せる人は他にいません。今後素晴らしい役者になるでしょう。

 それと桃子役の子役の女の子。すごく表情豊かで可愛かったです。原作のイメージとほぼ一致して素晴らしいの一言。

 よかったのはここまでで、一番イメージが違ったのは一家の長女役。原作のイメージ通りであればいいというわけではないのですが、屈折していながらももう少しちゃっかりしたというかしっかりした感じがあった方が島で合流した時の安心感が出ると思ったのは私だけ?

 それと「難しいだろうなぁ」と思ったのが母親役の天海祐希。実は原作を読んでも母親がどういうキャラクターの人なのか最後までよくわかりませんでした。そういう意味では演じる方も難しかった事でしょう。

 それと演出の事について。森田監督の映画は伊藤克信がよく出ますが、今回さらに素人っぽいしゃべり方をしてた人は島の一般人なのでしょうか? あの演出は好き嫌いは別にして、ストーリーにのめり込みたい時にああいうしゃべり方の人が何人も出てくるとスッと引いてしまうので私は好きではありません。特にこういう話の場合は。

 ということで、非常に辛口になりましたけど「もう1回じっくり見てみようか」という気にはならない映画でした。話自体は面白いし登場人物のキャラクターも魅力的なので「惜しい!」という感じで。

北鎌倉

2007年10月07日 | 日記・雑記・ただの戯言
 昨日は尾崎亜美さんのコンサートで鎌倉に行ってきました。「北鎌倉で降りて歩いてみませんか?」 という歌を思い出したからではないのですが「会場の歐林洞に行くには北鎌倉で降りた方がいいんですかねぇ?」と思って歩くことに。

 が、駅の周りはなんにもないし歩道は細いし観光案内もあんまり充実してないし、割と上級者向けなコースかもしれません。んで、コンサート前になんか食べておきたいしなぁと思って建長寺近くの喫茶店に入りました。

 ついでに道も聞こうと思ったのですが、喫茶店に入って「歐林洞ってどこですか?」と聞くのはさすがに気が引けたので「近代美術館まではどれくらいかかりますか?」と聞いたところ、そこのお姉さんは「え??? び、美術館ですか?」と言って観光MAPを取りに行ったので「いえ、地図なら持ってますけど」というやり取りになりました。

 「観光地のど真ん中にある店なんだから道を聞かれるくらい想定しておけよなぁ」と思ったのですが、まぁ今更言っても仕方ないでしょう。結構可愛かったのですが頼りないといえば頼りない予感がして、それがバッチリ当たったと。なので鎌倉にはあまり良い印象は持ってません。

 今回は娘2号もいたので歩く速度に限度があって歐林洞の場所を確認してから鶴岡八幡宮をちょこっと見ただけでした。ということで「北鎌倉」の歌に出てくる「長谷観音の前にある邪宗門」も「由比ヶ浜」も「極楽寺坂の切通し」も見てません。

 「北鎌倉」とは岡本正の曲で、当時石川県の小学生だった私が知ってるくらいですからそこそこヒットしたと思うのですが、考えてみれば4行の歌詞で4番までという構成。ということはよほど雰囲気が良かったんでしょうが、今の若い人は知りはれへんやろなぁ。

尾崎亜美コンサート in 鎌倉歐林洞

2007年10月06日 | 尾崎亜美
 本日は尾崎亜美さんのコンサートに行ってきました。歐林洞はケーキが有名なお店ですがコンサートはここの2階サロンにて。ここはステージがなく、部屋の中に普通の椅子が並べてあるだけなのですが今回は整理番号が一桁。入場が早かったので迷わず最前列をゲットしたものの物凄く近いっ!

 亜美さんはグランドピアノとキーボードを使いますが、そのキーボードに座ったときは本当に真正面。「手はお膝」で行儀よくしてましたが、なにしろ手をまっすぐ挙げると譜面台にぶつかってしまいます。それくらい近いです。亜美さんもキーボードの前に座った途端「近っ…」と言ったくらい。(もちろん「キンッ」ではなく「チカッ」です。当たり前ですが…)

 そんな状況でしたので見てるこちらが緊張してしまい休憩明けには妻と席を交代。やはりちょっと斜めになった方が安心して見られます。正面で向かい合ってると顔を正視できず手元ばっかり見てしまいましたから。

 コンサートの方は小原礼さんと是永巧一さんのサポートを得ての演奏。ライブではお馴染みの曲から久々の曲、洋楽カヴァーまで交え今回は二部構成でたっぷり楽しめました。どうしても歌のほうを集中して聞いてますがあれで実際は全部弾きながら歌ってるんですよね。ご本人はごく自然にやってるのでしょうが流石です。さらに絶妙のMCまで絡ませて最高のステージでした。片道2時間半かけてでかけて行っただけの事はあります。

 音楽の力は偉大なもので日常のモヤモヤもすっきり吹き飛んで気分は爽快。極め付きはアンコールで登場した亜美さんに娘が「1号? 2号?」と話しかけられるハプニングもあったりで、まさにトキメキのひとときでした。

 考えてみれば生で見たのは今年初めてでコンサートに行ったのも約1年半ぶりでした。いずれにしても22年前に初めてステージを見て以来、いつも素晴らしい感動を与えてくれる亜美さんに感謝です。今回は今日のチケットが早々に完売したため明日7日追加公演があるとのこと。関心を持った方は今からでも間に合うかも。もちろん最前列は無理でしょうが…。

スーパーライブ

2007年10月05日 | 洋楽・邦楽やオーディオの話
 家に帰ってきたら家族がBS-hiで絢香のライブを見てました。我が家では娘2号(小6)が大ファンです。私自身はまったくタイプではないのですが、まぁ騒がれるだけあってたしかに歌はしっかりしてますね。

 レコードで聞くと凄く良くても生で聞くとがっかりする人がいますが、この人はライブでも音程がしっかりしてるのでそういう点ではファンの期待を裏切らないでしょう。

 ちなみに尾崎亜美さんがデビューしたのは私が小6の頃でした。明日は久々に亜美さんのコンサートに行くのですが、娘2号が40過ぎたくらいになっても絢香のコンサートに行けるといいですね。ほっほっほ。

男はどうだ?

2007年10月04日 | 日記・雑記・ただの戯言
 めざましテレビの芸能ニュースで「歌姫たちの競演」というのを見ました。ようするに女性ボーカリストばかりが集まったライブがあったそうですが、出演はAI、伊藤由奈、BONNIE PINK、一青窈など。

 女性ボーカリストなら誰でも「歌姫」と呼んでしまう事には抵抗を感じざるをえませんが、今回はそれについては問いません。問題は男性のこと。女性が「姫」であれば男性は当然「殿」になると思うのですが、「歌姫」に比べて「歌殿」という言葉が一般に普及していません。これは一種の男性蔑視ではないでしょうか?

 ということを考えてたのですが、男性については最近「殿様」よりも「王様」よりも「王子」がはびこってます。ちょっと前は王子というと及川ミッチーか堂本光一と相場が決まってたのですが、なにしろ今は王子ブームですから。

 ちょっと見渡しただけでもハンカチ王子から始まって次にハニカミ王子が出てきて、今度はハンカチ王子の亜流でハンケツ王子とか半勃ち王子とかいろいろいますものね。(いるのか?)

 ということで玉子をハンカチで包んで売り出せば人気が出るような気がするのですが、どーですかお客さん。

10月3日といえば

2007年10月03日 | 日記・雑記・ただの戯言
 やはり「十三の日」なんでしょうか? ちなみに「十三」は「じゅうそう」と読みます。これは地名で大阪の盛り場ですが、コンタロウの「1・2のアッホ」には十三で生まれた殺し屋「ゴルゴ十三」というのが出てきました。「ゴルゴはここにゴルゴ」というシャレにもなってないセリフが素敵でした。

 またゴルゴといえば、他人に真後ろに立たれるのが大嫌いという人ですので「かごめかごめができないらしい」というのは村上たかしのネタでしたか。今日の話は他人のネタばかりでした。

 じゃ、まぁそーゆーことで。(って、どういうコト?)

「らも-中島らもとの三十五年」/中島美代子

2007年10月02日 | ブックレビュー

 先月本屋で見かけて買ってしまいました。中島美代子著…ということは故中島らもさんの奥さんが、らもさんとの事を書いた本です。私はらもさんの大ファンでエッセイは全部、小説は8割方読んでると思います。


 そういうファンからすると衝撃の書です、これは。今年読んだ本で「面白いんだけど読まなかった方がよかったかも」というのがいくつかありまして、一つは梁石日の「血と骨」、一つは重松清の「疾走」。で、もう一つがこの本です。


 ようするに読んで落ち込むというか気分が沈むというかそういう類の本。ただ、この本については小説ではなくてノンフィクションなのでまた衝撃度が違います。


 らもさんの本では奥さんのことは時折書かれてましたが、いつもほんの少しだけ。図書館で働いてたとか実家が養鶏場だったとかバイクに乗るとか。


 それが今度は生まれ育ちとからもさんとの出会いからはじまって、らもさんと“ふっこ”ことわかぎえふさんと奥さんとの関係、自宅がヘルハウスと呼ばれてた頃の居候たちと奥さんとの関係、コピーライターになって変わっていったらもさんの生活など、これまで知られていなかったことが次々と明らかになります。


 らもさんがリリパットアーミーを辞めたあたりの事情や心情も、この本に書いてあるのが多分真実でしょう。ただ、ここまで聞かされて今更どうなる…というのも正直なところ。


 いろんな意味で衝撃の書です。万人向けではないでしょうが、やはり中島らもファンなら読んでみるべきでしょうか。こちらで表紙も見られます。そういえば奥さんの若い頃の写真を見たのは初めてでした。