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カメカメ合唱団

2004年06月29日 | 昭和歌謡・アイドル歌謡

  ご存知の方はどれくらいいますでしょう? これは、ニッポン放送のアナウンサーにして人気DJだった亀渕昭信氏(現ニッポン放送社長)が結成した、今でいうユニット。昭和49年頃だと思いますが、アルバムが1枚出てました。「人生はピエロ」というタイトルで、ミュージシャンとしては泉谷しげるを中心に加藤和彦なども参加。クレジットを見る限りでは、多数のミュージシャンが参加してます。

 曲はオリジナル中心ですが、音楽だけではなく様々な音源を使用して、とにかくバラエティに富んでました。「今日はどうもありがとう」という曲などは、東京湾でボートを漕ぐ亀渕氏が、なぜか赤フン姿で泳いでいる当時の田中角栄首相を見つけてインタビューするというもの。(この曲の田中元首相の声は、物真似ではなさそうなので、多分いろんな記者会見の音声から切り取ったものだと思うのですが…。) 曲といっても音楽はないので、当時小学生だった私は「???」という反応でしたが、何か深い意味がありそうで不思議に思ったものです。

 アルバムの曲で最初に聞いたのは、当時のオールナイトニッポン(多分鶴光師匠の)で放送された「哀愁の長万部」という曲でした。これは泉谷しげるがボーカルのスタジオライブで、なんともいえない歌詞に興味を持ったり。他にはラジオドラマ風の「信じあうことは」という不気味な曲。それとオールディーズの「ポールとポーラ」が年寄りになったという設定の「2010年ポールとポーラ」という曲もありました。この曲では、昔からのいろんなニュース音声を取り入れており、「前畑ガンバレ」の実況とか真珠湾攻撃開始のラジオニュース、公害訴訟のニュース音声などがあって、最後は「地球はなくなる」「みんな死んじゃった」という歌詞でした。しかしまぁ、この頃はノストラダムスの大予言が流行ったり、日本沈没が流行ったりしてて、世間知らずのお子ちゃまだった私などは、世の中はすぐに滅びてしまうと思ってたものです。

 さらに「仮名手本人生泣き笑い」という曲は、片チャンネルに笑い声、反対のチャンネルに泣き声のみが収録されているというもので、どちらもエスカレートしていって延々5分くらい続くという実験的な曲。笑い声も泣き声も結局は似たようなものだというメッセージだたらしいです。それ以外には、普通のフォークソング風の曲もありました。

 で、このアルバムはエレックレコードだった関係もあるでしょうが、いまだにCD化されていないようです。アナログのLPは実家に置いてあったので、帰省の折にはたまに聞いてたのですが、ある時から見かけなくなりました。答えは簡単、兄が自分のアパートに持っていってしまった様子。現在すっかり大人になった自分が聞いてみたらどんな感じだろう、うちの家族が聞いたらどう思うだろう、なんて思って探してみようかなぁ~と思ってたら、ヤフオクであっさり落札できました。こういう珍盤ですので、下手すると2万円なんて値段を付けてる出品者もいるのですが、今回は仙台のパラダイスレコードの出品だったので3千円ポッキリ。まだ手元には届きませんが、今から楽しみです。「ああ、そういえば…」と思い出した人もいるかもしれませんし、新たに興味を持った人もいるかもしれません。中古盤の流通状況はわかりませんが、聞いてみたい人はお探し下さい。


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