先週のNHKニュースで中学生のスポーツ障害の話を見ました。小学生の頃から野球に打ち込んできた少年が、中学生になってチームのエースピッチャーとなり、ある大会で好成績をおさめたのだそうです。
ただ、予選は週1日の登板だったのが、決勝まで行くうちに4連投ということもあり、その後肘の違和感を訴えたのだとか。診察の結果、骨だったか軟骨だったかが剥がれていて元のように投げられるようにはならないと宣告されていました。
少年は野球の名門高校への進学を目指していたそうですが、それを諦めねばならないとしょげていました。父親も反省していて、いわく「子供が投げて試合に勝つのを見るのが楽しみで、連投の危険を考えてあげられなかった。」のですと。
こういう子供は実際多いのでしょうね。指導者にも問題あるのでしょうが、こうなった以上は今後の進路なり生きる希望を本人がどう見つけるか、周囲がなんらか導けるかということでしょう。人生に楽しい事はいろいろありますし。
私の子供の頃はスポ根漫画全盛で、「巨人の星」の大リーグボール養成ギブスなんてのは言うに及ばず、「キャプテン」「プレイボール」の谷口くんなんて「俺みたいに素質も才能もないやつはこうするしかないんだ。」と、とにかくド根性で休みなく猛練習するというのが主流でした。
その程度ではすまず、特にひどいのは肘を怪我するどころか「侍ジャイアンツ」の番場蛮なんて分身魔球の投げすぎでマウンドで立ったまま絶命してました。「アストロ球団」は別の事情で試合中にバタバタ死人が出ましたから野球というのはなんと怖いスポーツなのでしょう。(なのか?)
なお、昭和のスポ根ではしばしば山籠もりとかどこかに籠って秘密の特訓をするのが定番でした。そしてグラウンドに戻ってきたときにはボロボロのユニフォームのままだったりして、兄はそれを見て「特訓は特訓としてユニフォームくらい着替えてくればいいのに。」と言ってました。今だったら「え、そこ?」と突っ込んだことでしょう。
と、そういう場面も見ないような気がします。昭和のスポ根は遠くなりにけり。
運動部に入って一生懸命練習してもレギュラーにはなれない。そして学力もどんどん落ちていく。バカバカしい。日本人全体がそのバカバカしさに気付いたのは1990年代あたりからでしょうか?
「アストロ球団」。スポ根とは違う話題ですが、某掲示板にブラック球団VSビクトリー球団の試合を漫画化して欲しいと言う意見がありました。
殺人L字ボールや殺人X打法を大門やバロン森がいかに攻略するか?それは面白そうです。