
「思いがけない序章(プロローグ)」というのは、石川ひとみ4thアルバム「Inside/Outside」の1曲目に収録されていました。このアルバム自体はBOXセット以外ではCD化されていないのですが、4月に発売されるベストアルバムに収録されることが発表されました。
私は彼女のアルバムではその「Inside/Outside」が一番好きなのですが、その要因はこの曲が収録されていることも大きいです。これは作詞:武衛尚子/作曲:芳野藤丸/編曲:大村雅朗によるもので、歌唱がいいのはもちろんとして、タイトルからして詞も良くて特に曲とアレンジが絶妙。
曲自体は変わった構成で、歌いだしの「センセイション!」から始まる印象的なメロディーはサビのようであってそこにしか出てきません。そして随所にキメが入ったり、ストリングスがタイミングよく切れ込んでくるアレンジも冴えわたってます。
この曲の演奏陣が具体的に誰かというのはわかりませんが、このアルバムの参加ミュージシャンのクレジットは以下の通り。
E.guitar:芳野藤丸、水谷公生、松原正樹
A.guitar:吉川忠英、笛吹利明
keyboards:大谷和夫、佐藤準、羽田健太郎、田代真紀子、渋井博
bass:長岡道夫、岡沢茂、高水健司、金田一昌吾
drums:菊池丈夫、森谷順、島村英二、山木秀夫
percussion:斉藤ノブ、穴井忠臣、石井コータロー
Tp:数原グループ、荒木敏男
A.sax:Jake
T.sax:谷口和典、村岡建、三森一郎
B.sax:砂原俊三
Tb:三田治美、平内保夫、岡田澄雄、井口秀夫
Cl:MASAAKI SAKANO(この方だけ漢字がわからず…)
flute:旭孝、衛藤幸雄
harp:山川恵子
strings:加藤グループ、多グループ
chorus:MINTS、FREEZER
わかりやすいのはSaxですが、これを見ると間奏のソロはJakeですね。優雅でありながらエモーショナルでもあるプレイはさすがです。うっとりするほど音色もフレーズも素晴らしいです。
私が初めて聞いたのは新譜を紹介するFMのラジオ番組で、アルバムの前半だけ全部録音しました。それであんまり気に入ったのでLPを買ってきたと。
その頃に友達が私の持っているパラシュートのアルバムを録音して欲しいと言ってきて、まあ仲の良い奴だったのでちょっとしたいたずらで「持ってきたよ~」と言って渡したのがこの「Inside/Outside」を録音したカセット。
当然の事ながら、後日「中身が違う!」と怒られたのですが、そいつも「いや、だけどあの1曲目はすごくいいな。」と言ってたので、やはり名演は誰が聞いてもいいのでしょう。
そういう思い入れのある曲なので、今回ベストアルバムに収録されるのはすごく嬉しいです。サブスクでも配信されればそれこそ全世界に向けて発信されるわけですしね。ああ、楽しみだ楽しみだ。
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