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金田一先生「じょおうばち」です>映画「女王蜂」

2021年05月19日 | 国語の時間
 
 先月のことですが、「女王を何と読む?」というのがTBSラジオ「赤江珠緒 たまむすび」で話題になってました。赤江さんは長年「じょうおう」だと思っていたのが、辞書的には「じょおう」という読みが正しいことを知ってショックだったとか。

 ちなみに水曜パートナーの博多大吉先生はあっさりと「どう考えても『じょおう』でしょ?」と即答。この日に番組Twitterでリスナー投票を行った結果、確か6割以上の人が「じょおう」派でした。

 実は私も長年というか今でも「じょうおう」派であり、何年か前に「女王の教室」のことをブログに書こうとして、PCでは「じょうおう」では「女王」に変換されなかったことから辞書を調べ、事実を知りました。

 ただ、「女王蜂」とか「エリザベス女王」を読む場合、みんな「じょうおう」と発音しているような気はしませんか? そういう語感があったからこそ私は「じょうおう」が正しいとずっと思っていたわけで、「『じょおう』しか考えられない」という人には違和感を覚えるのも正直なところ。

 それで先日BSPで放送していた映画「女王蜂」を見たわけですが、これは昭和53年2月に公開された横溝正史原作の金田一耕助シリーズ。金田一は石坂浩二さん、ヒロインは中井貴恵さんでした。化粧品会社とのタイアップで「口紅にミステリー」というCMのセリフを覚えておられる方も多いかも。

 この映画では当然「女王蜂」というセリフが出てきますが、巡査役の伴淳三郎さんも「じょうおうばち」と言っているように聞こえます。多分劇中では何回か出ますが、何しろ長いのでそれを探すのは結構大変。どなたか検証をどうぞ。

 それにしても、この作品は市川崑監督と石坂浩二さんの金田一シリーズでは一番の豪華キャストで、何しろ仮面ライダー2号とミラーマンと超人バロム1が共演しているくらい。その破壊力もあってか、前作の「獄門島」を上回るヒットになったそうです。

 実は私は今回初めて見たのですが、面白かったかというとあんまり…。ヒロインの中井貴恵さんも特にキラキラしてなかったし、テレビシリーズ「不死蝶」の竹下景子さんのような美しさとか、「真珠郎」の大谷直子さんのような妖艶さがあれば見ごたえもあったものを。

 ただ、この「女王蜂」のようにどちらの読みでも意味が変わらないというか通じる場合はいいのですが、例えば「しょじょう」と「しょうじょう」だと「書状」と「賞状」のように意味が変わってしまいますね。ちなみに、「顧問」と「肛門」だとどうだという下品なことを言う方とはお友達になれません。

 日本語の権威というと金田一春彦先生を思い出したのですが、調べてみたら2004年に亡くなっていましたので、当然この件のご意見は聞くことができません。金田一先生…。

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