伊丹十三氏の「女たちよ！」を２０数年ぶりに読み始めた話は昨日書きましたが、読んでみるとやはり面白いです。というか、昔はわかってなかった部分が多かったと。まだ五分の一くらいしか読んでませんが、一番面白いのはやはり「髭を剃った魚の話」。これは以前も面白いと思ってましたが、あの絵を見てあらためてグフグフと笑ってしまいました。（これが何かを知らない人は今すぐ文庫本をお買い求め下さい。）
あとはスパゲティの食べ方の話も昔は全然わかってなかったなぁとか、冷麺の話は絶対冷やし中華だと勘違いしてたとか、新たな発見もいろいろあります。また、二日酔いの対処法とか３０過ぎて酒に弱くなった分だけ飲み方がずるくなったとかいう話は身につまされたりします。私の場合は４０代後半になって飲み方がずるくなったというか、合間にノンアルコールビール挟んだりしてて、おかげで二日酔いすることは少ないのですが気づくのが随分遅かったと。それにしても、伊丹氏はこれを書いたときは３０代半ばなんですね。さすがです。
で、「舌を握って踊る話」は私は筒井康隆先生のエッセイで読んだ話だと勘違いしてました。てっきり「狂気の沙汰も金次第」あたりだったかと。結構頭の中で混線してる話があるものですね。なんにしても、あらためて読んでみて楽しいです。未読の方は是非どうぞ。大人としては必需品です。