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今年の総決算・その2(ドラマ編)

2006年12月28日 | ドラマレビュー
 ドラマおたくとしては今年のテレビドラマもレビューしておかねばいかんでしょう。数年前までは「テレビドラマなんて誰が見るんじゃ?」と思ってバカにしてたのですが、すっかり観念しました。ただし当方、一旦「あかん」と思うとまったく見なくなるので厳しいです。なおかつ好みの女優が出てないといかに世間の評判が高かろうと切り捨てるのでまともなレビューではありません。

 今年私が一応「見た」と言えるドラマは、

アンフェア(フジ)
ガチバカ!(TBS)
嫌われ松子の一生(TBS)
結婚できない男(フジ)
けものみち(テレ朝)
小早川伸木の恋(フジ)
CAとお呼びっ!(日テレ)
14才の母(日テレ)
セーラー服と機関銃(TBS)
誰よりもママを愛す(TBS)
鉄板少女アカネ!!(TBS)
Ns'あおい(フジ)
のだめカンタービレ(フジ)
花嫁は厄年ッ!(TBS)
富豪刑事デラックス(テレ朝)
不信のとき~ウーマン・ウォーズ~(フジ)
弁護士のくず(TBS)
僕の歩く道(フジ)
役者魂!(フジ)
輪舞曲-ロンド-(TBS)

など。この中でほぼ毎回見たのは、嫌われ松子の一生、結婚できない男、けものみち、小早川伸木の恋、14才の母、セーラー服と機関銃、のだめカンタービレ、不信のとき~ウーマン・ウォーズ~、僕の歩く道、役者魂!、白夜行。こうやって並べて見ると今クールのドラマは結構粒が揃ってます。

 で、一応見たものについて一応評価してみましょう。

 まず「嫌われ松子の一生」。ドラマは「思ったより」良かったです。一応原作も読んだし映画も見たのですが、それぞれ違う魅力があってドラマはドラマで頑張ってた方でしょう。全部一緒に語ってしまいますが、映画の中谷美紀は熱演です。評価されるべきでしょう。ただし、あれだけの話を2時間程度にまとめるのが無理であって結構はしょった部分が多かったです。

 特に修学旅行の下見のエピソードをカットしたことで龍が校長を射殺するところがなくなって、なおかつその校長の孫が龍を「許す」と言うのが抜けると原作の言わんとしているところが意味をなさなくなるのでは?と思います。それと松子が一旦覚せい剤中毒にならないと後年壊れてしまうこととの繋がりが見えにくいです。それと男優陣にお笑い俳優を配した理由がわかりませんが、その演技力の問題で物語にのめりこめない部分が大きかったですね。(特に劇団ひとり)

 で、ドラマの方ですが前半は結構原作に忠実に進めたためにじっくり見られました。内山理名も相当頑張ったと思いますが、男優陣も熱演で、佐藤B作のスケベ校長ぶりは原作以上の雰囲気を発揮したと思うし、萩原聖人の破滅型文学オタクの雰囲気もよかったし、北村一輝も杉本哲太も好演でした。(残念ながら吹越満の回は見てませんでした…。再放送を望みます。)

 ただ、ドラマにしても映画にしても原作の言わんとしてることを表現しきれてないと思うのですよ。というのも、最後の裁判のシーンがあって笙が龍に「神様はあんな奴らも許すのか!」というのがないとダメだと思う次第です。(ドラマは犯人自体を変えちゃってたので論外ですが)

 ということでこのドラマについては「折角いい線までいってたのに」と残念に思います。まぁお茶の間で誰でも見られるということを考えると、受け入れられる範囲内でなんとか目立つか、「これはちょっとやばい」というところまではみ出してみて話題性を狙うかということになりますが、その辺中途半端でした。(ま、原作が原作ですのでそもそもがお茶の間向きではないですが) 長くなりましたがこれはこれくらいで。

 「結婚できない男」はすごく面白かったです。最初は「どんなもんですかねぇ」と思ってたのが登場人物たちが作り出す世界が面白くて。今年の「ドラマ」ではナンバーワンでしょう。前述の「受け入れられる範囲」どころか、まさにお茶の間向けドラマのど真ん中を行くところで受けたのは成功でしょう。特に私の場合は夏川結衣と国仲涼子が好きなので、現在再放送中のをDVDに保存版にしてます。(なお、あくまでも「ドラマ」として面白いのであって、映画にしようとか考える人がいたら全力で阻止しますが)

 「けものみち」は一応最後まで見ましたがこれはダメ。「黒革の手帳」が受けたからと言って二匹目は捕まえられませんでした。昔、山崎努と名取裕子がやったドラマは原作以上に面白かったですけど、これは失敗です。

 「小早川伸木の恋」はストーリーとしては無茶苦茶。原作は読んでないので知りません。ドラマでは紺野まひるだけよかったです。「14才の母」は思ったより面白かったという程度。途中まですごくよかったのにラストがなんだかなぁというか「やっぱり」というか。ただ北村一輝はよかったです。存在感ありましたし。

 「セーラー服と機関銃」は、長澤まさみがセーラー服着てる時間が長いというのが高ポイント。一般的な評価は知りませんが、一生懸命しゃべってる感じが「何かを訴えてる」という雰囲気があって良かったです。

 「のだめカンタービレ」は世間一般で受けてるのでわざわざここで言うまでもなし。(上野樹里は好きです) 「不信のとき~ウーマン・ウォーズ~」は、なんなんでしょうね。実は最終回をきちんと見てないので最後を覚えてないという…。率直な感想としては、石黒賢に対して「あんた、ええ役やなぁ」という一言に尽きます。まぁいいですけど。

 「僕の歩く道」はストーリーはどうでもいいのですけど、本仮屋ユイカさんがすごく大人っぽく綺麗になって驚いたのが収穫。「役者魂!」はストーリーは面白かったのですが、私は松たけ子を生理的に受け付けないので特に評価なし。主演が深津絵里か菅野美穂だったら文句なく満足したでしょうけど。最近主演やらないけど富田靖子でも相当いい味でたような気がしますが。(と、個人的な好み)

 「白夜行」は面白かったです。これは原作も読みましたが、綾瀬はるかや武田鉄矢をはじめ役者陣が熱演だったので原作より面白かったかも。何がどうだと言って「1回見逃すと次見たときにわからなくなる」という緊張感はいいのですが、そのせいで一般受けしなかったのかもしれません。

 ということで、結局原作がしっかりしてるか、登場人物のキャラがキチンと面白くできてるか、ということが成否のポイントでしょう。ありがちなストーリーとか設定で、とりあえずジャニーズのタレント使うとか、ショッキングだったりお色気満載のシーンを盛り込んで気を引こうというのは通用しなくなってるような気はします。

 さて1月からも結構注目のドラマが多いようですが、1つか2つくらいは楽しみ見られるものがあるといいな、と思います。テレビ局の皆さん頑張って下さい。(って、また来年もドラマ見続けるんか?)