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映画「トイレのピエタ」感想

2018年04月15日 15時54分05秒 | 日本映画感想
2度観してしまった。
余命宣告を受けた青年、死にゆく人を描いているのに、なぜか生命力に溢れている気がした。
私の感覚が変なのかと思ったが、2度観て、よりそれを感じた。
背景になっている夏という季節、自然が生命力で猛っている。
草木や空、風の力が映像に溢れている。
その夏と同じように溢れる生命力を持った女の子、真衣。
死のうとしても生命力の方が勝って死ねないような女の子。
彼女の口から出る「死ぬ!」「死ね!」という言葉は「生きる!」「生きろ!」にしか聞こえない。
真衣を演じる杉咲花ちゃんがパンパンに張ったゴム毬のようで目を離せなかった。
後の「湯を沸かすほどの熱い愛」でも素晴らしい演技だったけれど、私はこっちの方が好きだ。
この年齢のこの時にしか出せないであろう青臭さと猛々しいまでの伸びやかさが圧巻だった。

で、青年、
人との出逢いは不思議なものだなと思う。
杉咲花という女優さんが『A-Studio』という番組に出て、司会の鶴瓶さんが「トイレのピエタ」という映画での演技を絶賛していた。
その不思議な題名に興味を覚え、調べたら、かの手塚治虫さんの名前が出てきた。
そして、野田洋次郎という青年。
少し前、若い友達に教えられたRADWIMPS。
数日前にも「空窓」を聴いていた。
その彼が主人公、園田宏役だった。
初の演技だったそうだが、作詞作曲をこなし思いを伝えるということができる人、歌をうたうことで気持ちを表現できる人って、演技も巧いのだろうか。
演技しているという感じはなくて、そこには“園田宏”が居るだけだった。
私はRADWIMPSの野田洋次郎という人を知らないので、ひょっとしたら映像の中にいたのは野田洋次郎だったのかもしれないが、「トイレのピエタ」の中のその青年は“園田宏”そのものだった。
淡々としているのに存在感があった。
ダンスシーン、ただグラスを持ってゆっくり踊るだけなのに『わぁ!すごい!』
独特の歩き方も印象に残っている。

RADWIMPSのファンだという大竹しのぶと宮沢りえまで出演していて豪華。
最後の方に出てきた掃除の男性、佐藤健に似ていると思っていたら、クレジットに名前があって、ビックリした。
そして、エンドロールが流れる中、歌われるRADWIMPS「ピクニック」という歌も印象的だった。

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