途中下車してときどき嵐

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「セゲロ!」サンチュカップルに贈る妄想小説

2012年05月20日 12時06分43秒 | サンチュのお話

勢いで書いた初の短編小説。

勢いで載せちゃいますが・・・

ショックなことにダラダラと書いた言い訳じみた紹介文がバッサリと無くなっちゃった。

言い訳すんな!

って、ことでしょうか・・・

まっ、一応・・・

「私たち結婚しました」の最終回収録後から現在までのヒョンジュンくんの気持ちをつづってみましたわ。

「イタキス」の「スンジョの日記」をイメージして書いてみたの。

内容はウギョルファン、サンチュカップルファンでないと解らないと思います。

それ以外の方はここでお別れ~~

「セゲロ!」

僕は今、あの日のハルラ山で想像していた人生とはまったく違った人生を生きている。

こんなことになるとは夢にも思っていなかった。
あの時、彼女とは番組が終わっても、会う回数が少なくなるくらいだと軽く考えていた。
収録で涙をみせる彼女にそんなに泣かなくてもまた会えるんだから大丈夫だよと、
今までのように会えないのは僕も寂しいけれど、泣くほどのことはないさと、
思っていた。

「花より男子」の撮影が本格的に始まった。
演技を軽く考えていた訳ではないが、僕が想像していたよりももっといろいろなことを要求された。
僕にはそのすべてに応えるだけの力がまだ無かった。
キスひとつ、涙ひとつ、僕の意のままにはならないが、引き受けた以上は絶対に良い役者だと言われたい。
ジフになりきらなければだめだ。
気持ちだけが空回りする。
そんな状態で出かけた海外ロケ。
目の前の演技に気持ちを集中するだけの毎日。
演技へのストレスと寝る時間もないほどの過密スケジュール。
気がついたらベッドの上だった。
身体中が痛い。
ロケ中に倒れたのだ。
食事が合わないのと体調が悪いせいでろくに食べていなかったせいだ。
撮影はまだ残っている。
新人の僕に休むという選択はない。
とにかく起きて、食べて、撮影をしなければならない。
ホテルの配慮で食べやすい食事が出された。
それを無理やり口に入れた瞬間、あの時、彼女と作って2人で食べた参鶏湯を思い出した。
彼女を思い出したことで、彼女を忘れていたことに気がついた。
僕は彼女を忘れるくらい仕事をしていたようだ。
24時間365日待機していると言ってくれた彼女に電話をしたいと一瞬思ったが、今の僕にはそんな時間はない。
ちょっと辛くて泣きそうになったが、涙はお粥といっしょに飲み込んだ。

時々、ふとした瞬間に彼女を思い出してはいたが、ドラマのことで頭がいっぱいの僕に連絡する時間はなかった。
年末の番組にサンチュカップルとして出演することになった。

ウギョルの撮影で楽しかったことが浮かんできた。

会えることが無性にうれしい。
彼女と並んで話をしよう。

一緒に踊って、ギターの演奏もしよう。

久しぶりに会った彼女に僕はいつものように笑って挨拶をした。

彼女の笑顔と弾けるような「シンラン!」という声を期待していたのに・・・目を見開いて「大丈夫?」と。
僕がひどく痩せたのでビックリしたようだ。

朝、鏡を見た時、彼女が心配するだろうなとは思ったけれど、やっぱりな。

僕は大丈夫なのに・・・会えただけで元気になれる。
彼女に会えてうれしくて、楽しくてたまらない。

でも、以前のようにサンチュカップルとして並んでいられると思っていたのに、席は離されているし、彼女も硬い表情をしている。
僕のファンに刺激を与えない為だと言われた。
僕はドラマの撮影に入ってしまったので知らなかったけれど、サンチュカップルはかなりの反響だったようだ。
その為、僕たちのことを好ましく思ってくれる人も増えたが、アンチをかなり刺激したらしい。
もう最後だと僕が思いっきりスキンシップをしたのもいけなかったようだ。
僕は嬉しい顔をなるべく見せないように仕事をした。
久しぶりに会った彼女と並んで歩いたり、踊ったり・・・ほんの少し彼女に触れただけで、僕の皮膚は熱くなる。

近づくと匂ってくるいつもの香水の匂い。

僕の鼻はその中に潜む彼女だけの匂いをちゃんと嗅ぎ分けている。

僕は優秀な彼女の子犬のようだ。

僕を無視したようにあらぬ方向をじっと見ている彼女。

視線をたどっていくとTVモニター。

そこには小さな僕が居るのだろう。

僕はテレビカメラに向かって笑う。

あっ、でも、あの背中丸出しのドレスには本気で腹が立った。

怒った顔の僕は僕のファン的には良かったのかもしれない。

今日の僕はちょっと変な奴としてテレビの画面に映っただろうな。 

ドラマの放送が始まった。
最初は僕が思ったより視聴率は悪かったけれど、どんどん上がっていった。

番組は高評価のようだ。
僕への評価は・・・嬉しかったり、腹がたったり・・・でも、だんだんジフになっていっている実感はある。
少しだけ余裕が出てきた頃にバラエティ番組の出演の話が来た。
なんと彼女も出演するそうで・・・
僕は嬉しくなって、彼女に連絡した。
とうとう。
あれ以来、初めてだ。
・・・えっ!?
言われた言葉が理解できなかった。
「連絡はしないで」って。
「あなたはアイドルだから」って。
冷静な口調で、優しく諭すように言われた。

僕がどんなに言ってもダメだった。

ウギョルの撮影の時、夫人はしょうがないわね~と、いつも僕のいうことを聞いてくれたのに。

シンランには勝てないって言ってたじゃないか!

「私はもうファンボ・ヘジョンよ」と、言われた。

僕はファンボ・ヘジョンが好きなのに、ファンボ・ヘジョンに拒否された。
他の仕事はなんとか片付けていったが、彼女との仕事には行けなかった。
みんなに迷惑をかけるのは解っていたけれど、あの時の僕には無理だった。
まだ、考えの足りない子供だったのだと、今ではちゃんと分かる。
辛かったけれど、仕事の忙しさでそれを考えないようにすることにした。
いや、考えなければいけないが、仕事は考える時間を奪っていた。

「花男」は大成功で終わった。
終わった後も関連の仕事があり、新しい仕事も増えた。
やっている時にはよく解らなかったが、徐々に解ってきた。
ジフという役が僕に与えたもの。
とてつもなく大きな影響力を持つ僕という僕ではない僕。
僕はドラマをやった後、また元に戻るものだと思っていた。
SS501のメンバーとして歌って踊ってコンサートをして、時にはバラエティ番組に出て、その中で彼女との未来も考えていこうと思っていた。
誤算だった。
こんなに有名になってしまったこともだが、僕自身が役者という仕事に魅力を感じてしまったのだ。
そして、もう一つの大誤算。
彼女とはずっと続いていくはずだった。
僕は本気で好きになった人を離しはしない。
彼女も僕のことを本気で好きになってくれていると思っていた。
だから僕の好き丸出しのウギョルの延長の仕事を受けてくれたのだと。
でも、よくよく考えれば彼女はあそこで終わろうと決心していたんだな、と。
収録が終わりに近づいた頃、よく涙ぐんでいた。
スキンシップを避けてきた彼女が避けなくなった。
そしてハルラ山での大泣き。
僕の気持ちは解っているだろうに・・・
僕は彼女のことが好きだから、ずっと彼女を見てきた。
彼女も絶対僕のことが好きだ。
だから僕は彼女のことを諦めない。
離さない。
僕のことを思って、身を引いたつもりになっているんだろうけれど、僕はそんな愛し方を許さない。
でも、自分は年上で大人だと思っている彼女に僕が今、言葉で何を言っても無駄だろう。
確かに、今の僕は子供だから。
僕は大人になろう。
6歳も年上だと思っている彼女を追い越し、彼女の手をとろう。
僕は速く大人にならなければならない。
歌手でも役者でも多くの人に認められるように・・・
そう決心した。

その日がくるまで連絡はしない。
そう決心していても、気持ちが揺れてしまうこともある。
我慢できずに彼女の誕生日にメールを送った。
指が順番を覚えるくらい「好きだ」という文字を書いては消し書いては消し・・・普通にみえる言葉に少しの冗談を添えた。
届いた。
もちろん返事などなかったが、そのことが僕に勇気をくれた。
アドレスも電話番号も変わってはいない。
彼女はちゃんと受け止めてくれている。

僕は気がついた。
彼女から発せられるメッセージに。
一度気がついてしまえば・・・彼女のメッセージは僕への思いでいっぱいだ。
こんなにも溢れている。
僕も彼女に向けて曲を作ろう。
歌おう。
僕が辛かった時の歌。
僕が嬉しかった時の歌。
そして、僕が彼女にささげる歌。
未来への歌。
結婚の歌だって歌うさ。
彼女の返事はウエディングドレスの写真。

ウエディングドレスを着ているのに優しい目ではなく、強い意志が表れた目。

僕への激励!
大丈夫、待っていると。

強気の僕に強気の返事。

僕たちに普通の恋人たちような会話は無いがちゃんとお互いの考えていることは解る。

辛いときにはいたわりが、落ち込んだ時には励ましが、神からの言葉のように僕に届く。
僕たちを苦しめたインターネットの世界は今では僕たちの味方だ。
それに、僕たちにはちゃんとした生身の人間も味方にいる。
僕の心が折れそうな時「セゲロ!」と叫んでくれる人。
彼女と僕が幸せそうに笑っている写真をくれる人。
ピアスが、指輪が、ネックレスが、何故だか僕に届く。
そして、僕が彼女に身につけて欲しいと思ったものを彼女が何故だか身につけている。
それは僕たちの味方の応援だ。
かつてペアなんて恥ずかしいとTシャツを切り刻んだ僕だが、今は臆面もなくそれを身につける。
それを身につけていると彼女が傍に居るようだ。
生身の彼女を抱きしめる為にはまだ、もう少し僕は走らなければならない。

セゲロ!(世界へ!)
この言葉は彼女がくれたものだ。
終わりの日に、世界を目指せと僕に言ったのだと今ではそう思っている。
そこに立った時、僕は彼女を迎えに行く。
僕は彼女に合図を送る。
指を立て、腕を空に向かって上げる。
その様子は動画として、写真として、一瞬のうちに彼女に届く。
僕が少しだけ世界に近づいた証だ。

今日もコンサートだ。

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16 コメント

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すごい! (たっちん)
2012-05-21 06:23:28
これ、自分でつくったん?
わぁ、めっちゃリアルやわ~
さすが、本をたくさん読んでるだけあって
文才があるわ~
なんか妄想とは信じられないw
>たっちんさん (momoko)
2012-05-21 14:10:17
うん、そう、作ってみたの。
「スンジョの日記」みたいな手法で。
実際にあったことや、言ったことをベースにしているからリアルに感じるんだと思うよ。
だから意外にサクサクと書けたし~
人生初の試みはとっても楽しかったわ。
ちょこっと手直しをしたのでもう1度だけ読んでみて。
今度は別のエピを書いて、エピが貯まったらそれをひとまとめにして、と思ってはいるんだけど・・・私の性格だと無理かな!?
Youtubeだって、ちゃんとしようと思っていたんだけど・・・放りっぱなしだし[E:coldsweats01]
疲れて落ち込んだ時にサンチュカップルDVDを見て、 (かずっち)
2012-05-21 21:05:42
笑顔になったり号泣したり・・。
最終回は今でも切なすぎて、ちゃんと見れません。
二人の気持ちがあまりにわかり過ぎる映像だから。
私もmomokoさんの素敵な物語のように、二人の
絆は深いことを信じ妄想するリダペンの一人です。
今日は、この素敵なストーリーを目にし、疲れが
一気に吹き飛びました・・笑顔で過ごせそう!(^^)!
>かずっちさん (momoko)
2012-05-22 08:52:17
コメントありがとうございます。
そうそう、私も一緒です。
今夜はサンチュ気分って日がありますよね~
2人の姿を観るのも楽しいし、サンチュ大好きさんたちのブログを巡るのも楽しいし。
最終回は何度観ても涙が出ますが、やっぱり一番感動します。
あれを観たらその後の2人に幸あれ!って願わずにはいられません。
初めて書いたつたない文章を読んでいただけて、コメントもいただけて感謝です。
momokoさん (blume)
2012-05-22 15:27:10
・・・・(涙)
2人の出会いはウリキョロの前から始まっていたように思います
プロデュサーはリダをまず決めてからカップルは年上で・・・と思ったと記事に載っていたように思います
「神様が与えてくれた人」この言葉は賛美です
確かにい1度終わり離れていた時期もありましたが、
もう二度と後悔のない1度きりの人生に姐さんの隣に自分がいないことが考えられなくなったんでしょうね
姐さんはほんとにモテますから
 
soloとしてのコマプタから
LOVEを歌いタエギダを歌い
カムバックでのKisskiss
そしてmarry me
アジアファンミでの5つの約束・・そして誓い
あなたの永遠の星になると
そして好きな人には歌を歌うとファンミではあえてmarry youと
marry meは姐さんのための歌だから
そして堂々とsave the childrenの指輪で二人はつながっていると

今年のChristmasリダは2日間休暇をもらっているようです
ロンドンオリンピックの出会いの年
リダはがむしゃらに走り世界に羽ばたき
ファンにも気持ちを伝え
認めてもらえるように私たちにたくさんの幸せを届けてくれているように思います

語らせたら止まりません(笑)

Christmas韓国に行きたい私です(妄想は確信になると信じている馬鹿です)

嵐さんDVD届きました
みま~す

>blumeさん (momoko)
2012-05-22 17:02:52
泣いちゃいましたか。
blumeさんが思っているよりは私のお話の中の2人はもう少し切ない状況ですものね。
でも、ちょっと切ない分、2人の気持ちが強いって思ってください。
私は裏事情とか、あまりよく知りません。
今回のこれは私がちょこっと観た過去の映像で彼が話していたことをベースにして、最近の彼の仕事ぶりを見て感じたことを書いたものです。
最近のリダは本当に走ってるって感じで、強い決意みたいなものが感じられますよね。
これに続けてもう少し、ちょっと切ないお話を書きたいのですが、嫌ですか?
あくまでもお話で・・・
素敵な瞬間を待つのは私とて一緒です。
クリスマスにはもう韓国に行っちゃってください。
韓国の冬は寒いですが2人の熱さで少しは大丈夫かも[E:smile]
嵐さんたち素敵でしたか?
私の場合、のめりこみすぎて病気なので・・・ (blume)
2012-05-22 22:44:34
私もぜひ読んでみたいので
また、お願いしますね・・・
>blumeさん (momoko)
2012-05-23 08:09:56
では、頑張ります。
でも、今度は一気にはかけませんね。
また。
momokoさん、早速コメント残しにきました!一番好... (あいあい)
2013-09-28 23:49:26
サンチュカップル大好きな私は心から2人に今でも繋がっていてほしいのですが、なんせ彼らを知ったのが番組から5年も経った今年のこと。2人の繋がりをリアルタイムに感じられるものがなかなか無くて。本当はつきあってるの?それともつきあってないの?もう~どっちなのよ~とヤキモキしちゃうのです。
そんな時に読んだこの切なすぎるお話。お別れEPを見て号泣したようにこのお話を読んで号泣してしまいました。
2人ファンの私としては、つきあっていてもそうでなくても2人ともが人として今幸せならば満足なのですが、花男の頃『好きな人ができたら歌ってあげたい』と言ってタエニダを歌ったというエピソードを知って、彼が彼女にちゃんと告白できていたらいいなと思います。んん~、やっぱり2人にはつきあっていてほしいな?
>あいあいさん (momoko)
2013-09-29 09:35:50
あっ!これでしたか・・・
なんかもう、勢いで、書いちゃったやつですね。
わたし、この時、どうかしてたんだわ(ここ、強調大文字にしたい)
って、あいあいさんのコメを読んで『あぁ~、私もこんな気持ちだったよなぁ~』
うん、モヤモヤしてた!
ちょうど結婚4周年が間近だったし・・・モヤモヤ解消の手段だったのかな!?
いろいろ噂があっても、事実は2人にしかわからないことだし、現実のヒョンジュン、ファンボを無視して書いてみたんですよね~、『ウギョル』の中の彼らはどうしてるってこと。
ハルラ山でいなくなった2人のその後・・・
私も久しぶりに読んでみます。
自分で書いてて、何度読み返しても泣くんですよ。
バカだね~だけど、そこまでの『サンチュ』なんですよ。

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