「おもしろき こともなき世に おもしろく すみなすものは 心なりけり」って、高杉晋作の辞世の句と言われるのがあるんだけど・・・この映画を観た時、思い出した。
気持ちの持ちかた次第で人生は面白くもなるさってことね。
これを詠んだ時の高杉はまだ20代前半だったから本当の意味では悟ってなかっただろうけれど、この映画に出てくるおやじたちは・・・40過ぎかな。
40過ぎって、たぶん、人生なんてくそ面白くもないさって思っている時期だよね~
このおやじたち、会社は首になるわ、妻との関係もいまひとつ。
でも、ちょっとしたきっかけから昔やっていたバンドをやろう!と。
くすんだおやじたちがギター弾いて、ドラム叩いて、それだけでイキイキして、にこにこして、楽しそうなんだわ。
問題が解決したわけでもないのに・・・人間、楽しみが1つでもあればちょっとは面白い人生になるんだな、を体現している。
この映画、大盛り上がりして、大感動ってのは望めないけれど、なんとなく、ほわっと良かったねって。
おやじバンドの話だもんね、登場人物からしてそんな感じ。
一応、グンちゃん(チャン・グンソク)は出ているけれど、短髪で、普通のお兄ちゃん。
でも、これが、チャン・グンソクオーラが出ていないグンちゃんが、私的にはちょっと面白くて良かった。
グンちゃん嫌いも、嫌いなグンちゃんじゃないでしょって感じ。
歌もね、ちょっと声が若くって・・・この後の「美男ですね」とか「メリは外泊中」の「おお~!歌、上手い!!!」って程じゃない。
まだ、プレチャン・グンソク。
ところで・・・この映画のメインキャスト観て、あれっ!
「ラブレイン」のグンちゃんのお父さんというか・・・グンちゃん演じるソ・ジュンのお父さんがいるじゃん。
物語的には会社を首になって、奥さんに毎日お小遣いをもらうようなイケてない中年おやじなんだけど、「ラブレイン」に出てくるソ・イナ(ソ、ジュンの父ちゃん)よりずっといい感じのおやじだったわ。
「ラブレイン」の面白くない原因(当然これだけではないけど)みたいなおやじが、こっちでは嬉しそうにギターを弾いてイキイキしていた。
「ラブレイン」とっくに放送は終わっているんだけど、まだ、観終われないのよね。