玄人紙芝居師のつぶやき

玄人紙芝居師のなにわのゴリちゃんが、紙芝居口演の様子や紙芝居作品などについて、つれづれなるままに書き込んでいきます。

なにわのゴリちゃんのつぶやき・・・三びきのこぶた

2012年06月01日 16時23分38秒 | 日記
2012年6月1日
玄人紙芝居師のなにわのゴリちゃんです。

5月27日の口演以降しばし放心状態でしたが、今日は簡単な稽古をしました。
いわゆる『下読み』というものです。
私は、新しい作品の口演をする前に、まず『下読み』をして物語(作品)の流れや内容をつかみます。

今日は、先日入手した『世界名作第1集』(童心社)の全6作を『下読み』しました。

どれも有名な話です。
『しらゆきひめ』『あかずきんちゃん』『ジャックとまめのき』『そんごくうだいかつやく』『はだかのおうさま』『三びきのこぶた』です。

正直言って、私の持っていたイメージと違う作品もありました。
口演するならば、私自身が納得しなければと思った次第です。

その中で、『三びきのこぶた』について少し。



『三びきのこぶた』は、大変有名な話です。
ネットのウキペディアで調べますと、そのストーリーなどが書かれていました。
この話はイギリス民話で、18世紀後半に物語として出版されたそうです。
有名になったのは1933年ウォルト・ディズニーの『三匹の子ぶた』のアニメーションからだそうです。
日本では、1960年に制作された『ブーフーウー』が有名です。

紙芝居では、大ぶた・中ぶた・小ぶたがそれぞれ家を建てます。
しかし、手を抜いた大ぶた・中ぶたの家は、オオカミに吹き飛ばされてしまいます。
最後に、小ぶたのレンガの家に三匹が入ってしまいます。
オオカミは、レンガの家を吹き飛ばせずに煙突から入り、煮えたぎった鍋に落ちて逃げて帰ります。
誰も食べられずによかったとのこと。

他の多くの絵本などでも、このような展開で終わるようです。

しかし、もともとは大ぶたも中ぶたもオオカミに食べられてしまうようです。
最後には、レンガの家の煙突からはいいたオオカミが鍋に落ちてしまい、それを小ぶたが食べてしまうという、少しショッキングな終わり方をしているとか。

このような展開で書かれている福音館書店の『三びきのこぶた』(瀬田貞二・訳/山田三郎・画)もあります。

子どもたちにとって、どちらの展開がいいのか私には判断しかねますが、個人的には後者の展開の方がいいように思えます。
イギリスの民話として長年語り継がれてきた作品に忠実にする方が、なんとなくですがしっくりくるのです。
この展開の是非については、研究者の方々にお任せして、私は目の前にある作品を深めていきたいと思っています。
納得のいくまで。

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