ボイシー日記

手がふさがっていては、新しいものは掴めない。

春の哀愁、ピアノソナタK310。

2012-03-20 11:41:31 | 音楽・映画
昔のブログでも書いたと思うけど、
春になるとクラシック音楽が聞きたくなる。
とくにモーツァルトは、春先のうららかな陽差しと
自然の息吹の中で聞くとなんとも愉悦のひとときを味わえる。
で、朝からピアノソナタを取り出してみた。
マリオ・ジョアオ・ピリス、
1974年日本イイノホールで録音されたCD。
K331、K310、K545、K570の4曲入り。

有名な「K331トルコ行進曲付き」もいいが、
オイラの好きなのはイ短調のソナタ8番/K310。
イ短調、つまりAmなのだ。
日本人、とくにギター弾きたちにとって
Amは基本中の基本でしょう♪
(だから好きなのだと思うのだが・・)

K310は歌謡曲のようなキャッチーな出だしで
ほろ苦い青春を思い出させるような曲調。
哀愁を帯びていて、坂道を駆け下りてくるような疾走感がたまらない。
いつまでも心から離れないピアノソナタの珠玉の名作だ。
誰の指揮がいいとか、誰の演奏が絶品だとかいうのには
正直あまりついていけないが
このピリスの演奏は、なぜか好きだな。

「モーツァルトベスト101 石井宏編」のなかにある
野家啓一という人のエッセイにも
情感の揺らめきが伝わってくるピリスの演奏がいいと書かれている。
しかしモーツァルトはやはり、永遠不滅だ。
コメント
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