一匹の人間。

「一匹の人間が持っているだけの精力を、一事に傾注すると、実際、不可能な事はなくなるかも知れない」。こちらも森鴎外氏の名言だ。確かにそれは言えてると思う。あくまでも、その精力を全面的に注ぎ込む事が出来ればの話である。しかし「好きこそ物の上手なれ」でもないが、好きな事への集中力は日常では、最大の能力を発揮する事が出来るのかも知れない。さて父の49日が終わった途端の緊張感の無さは体調にも影響をしたようで、「風邪かな？」と思える症状も、実は過労だったりする。その疲れも数日で癒えるだろうが、それだけ大変だったと言う事だ。在宅介護の苦労は、やった者ではないと解るまい。なので小生の場合は趣味が癒しになった。今の処は、Technicsの古いカセットデッキで苦戦をしてるが、古い物だけに色々とあるものだ。修理が終わった時点では何もなかったが、今頃になって不用意なピッチの変動がある。そこで「電圧が不安定なのかな？」と安定回路を足したが、取り敢えずは、それで収まったので、そのまま使ってみよう。そんな感じで、今更ながらの電子回路の勉強だが、簡単な回路は、別に回路図なんぞは書かずにテスターで測りながら仕上げているのだが、後から不要な配線を発見したりと面白いものだ。これも幾度かの失敗を繰り返しながら作業をしてるが、試行錯誤をしたものは、後から技術として身についているものだ。そろそろゴム系パーツがヘタっている。来月には交換しよう。電磁ソレノイドがチャタリングを起こしている Victorの方もどうにかしたいものだ。