コメント
 
 
 
横レスですが (五月原清隆)
2006-04-28 01:46:13
ATCトランスポンダと聞いて新幹線を思い出してしまいました(笑)。



……という与太はさておき、ラジオゾンデ側にもTCASって搭載されるんでしょうかね? まぁ、機動力に劣る重気球にCLIMBだのDESCENDだの指示しても無意味なような気はしますけどね。
 
 
 
流石に気球側には... (PAX)
2006-04-28 06:35:54
「五月原清隆」さん、おはようございます。

早速のコメント、ならびに突っ込みをありがとうございます。



ご存知かとも思いますが、TCAS(現在、航空機に搭載されているのは、RVSMの実施もありTCAS II version 7.0)の基本的仕組みとは、ATC TRASNPONDERから質問信号を発し、その応答信号から相手機との距離・方位を検出、応答信号に高度情報が含まれる場合はそれも表示するものです。一連の応答信号の履歴によりTCASは相手機との接近率を計算しています。



つまり、TCAS側はATC TRANSPONDERからの応答信号を受信・接近率を処理計算し、自機のとるべきアドバイザリーを出しているだけなので、相手機はTCASを搭載していなくともATC TRANSPONDERさえ積んでいてくれれば動作します。例として;

-ATC TRANSPONDER非搭載および不作動の相手機についてはTAもRAも発せられない。

-TAはATC TRANSPONDERを作動させている一定範囲内にあり接近する全ての航空機に関するものが発せられるが、RAはTRANSPONDER MODE CまたはMODE Sで応答する脅威機に関してのみ発せらる。

といった動作になります。



ご指摘のように気球側が回避操作をとる事は不可能なので、高価なTCASまでは搭載していないと思われます。

まずは『オレはここにいるから近寄ってくるようなら回避操作よろしく』といったところでしょう。

その意味では、惜しまれて退役する「ありがとう日本の翼YS11」と一緒ですね。個人的には実験用の“重気球”にTCAS装備させるお金があるのなら、それをYSへのTCAS搭載費用にあてて、末永く飛び続けてもらいたいところですが。



[蛇足]

本邦でTCASの搭載が義務づけられているのは、客席数19または最大離陸重量5.7トンを越えるタービーンエンジン搭載機であります。
 
 
 
単なる情報ですが・・・ (浮き雲)
2006-04-28 20:59:28
毎日のよう見させていただき、初めてコメントさせていただきますが、その見識の深さ、また的確な指摘に滅多に航空機を利用しない小生にとっては、大変参考になりボケ防止にも一役買っています。ただ今回の重気球にATC Transponder を装備するに至った経緯は、過去にも小型気球でさえ航空機との衝突事故が発生しており、気球へのトラポン装備要望が出されていたと思います。従って、『~飛行中の航空機が、この観測気球にぶつかる可能性はほぼゼロでしょうし~』は少々疑問があります。また、コメントの中でYSのTCAS装備はコスト、エンジン性能などの問題で不可能でしたが、平成18年末まで命拾いしたのは、TCAD(空中衝突警告装置)を装備して飛んでいると聞いております。なお、TCAS装備義務機は30人乗り以上のターボジェット機と記憶しておりましたが、この辺の詳細は変わってしまったのでしょうか?

 
 
 
ご指摘ありがとうございます (PAX)
2006-04-29 03:32:19
「浮き雲」さん、はじめまして、こんばんは。

コメントとご指摘をありがとうございます。



> 過去にも小型気球でさえ航空機との衝突事故が発生しており、気球へのトラポン装備要望が出されていた



については、全くもって当方の不勉強でして、ご教示いただきありがとうございます。

恥ずかしながら、小型気球と航空機との衝突が発生していてTRANSPONDER装備要望がだされていたとは初めて知りました。不勉強さとクレジットの希薄さに大反省です。



AIP SUPPLEMENT, JEPPESEN ENROUTE NOTAMで気球放球に関する情報が出ることが少なくないことは認識していましたが、当該情報には、放球条件としてVMCと書いてあったりしたもので、「衝突事故が発生」「トラポン装備要望」のような状況にあるとは初めて知りました。

定時観測のラジオゾンデは、VMC, IMCに関わらず放球されるので、On Topでは日中でも雲海の白色に紛れて発見が困難だろう程度の意識はありましたが、今回のご指摘をもとに、調べて勉強させていただきます。

勝手ではありますが、公開されている良い資料等をご存知でしたらご教示いただけると幸いです。



YSの件については、ご指摘のようにTCAD: Traffic alert and Collision Device を搭載して運航していることは認識しております。

TCAS(ICAO TerminologyではACAS: Airborne Collision Avoidance System)搭載義務対象機についてですが、AIM 2006年前期版で確認してみましたが、

『日本では客席数が19、または最大離陸重量が5,700kgを越えるタービンエンジン装備機にACAS II (TCAS II バージョン7.0)を搭載することが義務づけられている。』

とあります。

この条件になったのは、2005年1月1日以降でして、それまでは「浮き雲」さんがコメントして下さった装備義務条件:客席数30、または最大離陸重量15,000kgを超えるタービンエンジン搭載機、でした。

また、AIMの当該項目の 注3) として、

『ACAS IIの搭載が義務づけられた航空機であっても、改造が困難な航空機については更にその後一定の期間これが免除されている。』

の記載があり、この免除条件により本年末までYSが定期運送に供されていると理解していたのですが....。



何せ門外漢の一素人ですから、今回のような誤りや的外れな点が多々あるかと思います。

今後とも、ご指摘・ご教示のほどをよろしくお願いいたします。
 
 
 
このサイトを見てよかったです。 (Student Pilot)
2006-04-30 01:45:20
自家用操縦士の訓練中ののものです。

以前より拝見させていただいておりました。

だいぶ実地試験も近くなってきたので、AIP原本を購入いたしました。

まだ補足版の方までは読み進んでいなかったので、本日この記事がありまして、非常に助かりました。この辺の空域は「ひょっとすると飛ぶかも」くらいの空域ですので、本当に見てよかったです。

RJAKの管制圏内とはいえ、自家用機に注意を喚起してくれるかはわかりませんし、そもそもNOTAM, AIPを読むのはパイロット側の責任ですよね。

今後も航空情報に気をつけて飛ぶようにいたします。

いつもいろいろな情報ありがとうございます。

今後も楽しみにしております。
 
 
 
頑張ってください (PAX)
2006-04-30 15:11:35
「Student Pilot」さん、はじめまして、こんにちは。



このような稚拙なブログにも関わらずお付き合いいただき恐縮です。

今回は「お役に立つ」には程遠いにせよ、よいmotivationにはなったようでうれしい限りです。



ど素人オヤジが言っても重みがありませんが、Pre-FlightのWX, NOTAM checkは基本の“き”でありますから、どうぞこれからも初心を忘れることなく安全なFlightを楽しんで下さい。



試験が近いとのこと、チェック頑張ってください。
 
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